ストレスは目に見えませんが、体に様々な悪影響を及ぼします。人間は、ストレスを感じると、副腎からアドレナリンを分泌します。これが抗ストレスホルモン。ビタミンCは、この抗ストレスホルモンを作るときに必要な栄養素で、このとき大量に消費されてしまうのです。イライライしやすい人や、ストレスの多い人には特に必要なビタミンです。
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コロナ対策・摂りたい栄養素(1)ビタミンC
COVID-19対策に国際オーソモレキュラー医学会が推奨する栄養素の中でも特に重要な役割を担うビタミンC。
ビタミンCは、別名『アスコルビン酸』と呼ばれていて柑橘系のフルーツや緑黄色野菜に多く含まれています。過剰摂取による副作用が少ないため、サプリメントやコスメにも多く利用されるビタミンの王様です。
ストレス対策に
コロナウイルス感染拡大防止のため自粛が続く今、多くの方がこれまでにないストレスや不安を感じていらっしゃるかと思います。こうした時期だからこそ、ビタミンCを多く含む食材を意識的に摂りたいものです。
ビタミンCを多く含む食品
ビタミンCは、水溶性なので、体にためておくことができません。また、水に溶けやすく熱に弱いため、炒め物より、ビタミンCが溶け出しても無駄なく摂取できるフレッシュなジュースがオススメです。ちなみに、ジャガイモに含まれるビタミンCはでんぷんで保護されているので、加熱してもビタミンCが壊れにくくなっています。
<ビタミンCを多く含む主な野菜>
- 菜の花 1/2束:100g
- 赤ピーマン 1/2個:75g
<ビタミンCを多く含む主な果物>
- 柿 1個:127mg
- ネーブルオレンジ 1個:78mg
- はっさく1個:65mg
(参考:中村丁次監修「栄養の基本がわかる図解辞典」成美堂出版)
ビタミンCが不足すると?
ビタミンCが不足すると、白血球の働きが弱まり免疫力が低下します。また、上でもご説明したように、ビタミンCはコラーゲンの合成を助ける働きがあります。コラーゲンは皮膚だけでなく骨を強化する働きもあるため、不足すると骨粗しょう症になりやすくなります。さらに、欠乏症が続くと、壊血病という毛細血管が弱くなり、歯茎などの毛細血管から出血する病気にかかってしまいます。
ビタミンC摂取時のポイント
ビタミンCは体内で蓄えておくことができなので、一度に大量に摂っても排出されてしまいます。では、どのように摂取するのが効果的なのでしょうか。空腹時では吸収速度が速く、満腹時だと吸収が続き空腹時より多く吸収されます。また、1度に大量に摂るのではなく数回に分けての摂取が理想的です。
<参考ウェブサイト>
- ビタミンミネラル情報局内「ビタミンC」より抜粋・掲載http://vitamin-mineral-jk.natumedica.jp/archives/163
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