老化は、精神的および身体的機能障害の最大の危険因子であり、がん、神経変性、2型糖尿病、さらには心血管疾患を含む多くの加齢性疾患のリスク因子です。今年から適応されたICD-11でも老化が関連疾患として分類されるなど、老化は介入が可能な病理的なプロセスであると考えられ始めています。
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【国際栄養医学シンポジウム2022連動記事 第15弾】エピジェネティッククロックとファスティング
2022年9月18日、19日の2日間で開催する「国際栄養医学シンポジウム2022(日本オーソモレキュラー医学会 第4回総会)」では、健康・栄養分野において活躍されている著名な講師陣をお招きし、多彩なプログラムをご用意しています。
さらに今回は、初の試みとなる日本オーソモレキュラー医学会ならびに点滴療法研究会の合同開催となります。
JSOMウェブメディアでは本学会の開催に先立ち、各講師の講演内容について順次ご紹介していきたいと思います!第15回目となる今回は、2日目・19日にご講演いただく増田 陽子先生の「エピジェネティッククロックとファスティング」をピックアップし、ご紹介いたします。
エピジェネティッククロックとファスティング
食事内容や摂取する栄養の変更は、全体的な健康や生物学的年齢を改善したい時に行う、最も基礎的かつ効果的なライフスタイルの変更の1つであり、私たちが食べるものやその量、またいかに食べないかということは、私たちのエピジェネティクス、ひいては寿命に大きな影響を与える可能性があることは、現在まで多くの研究により結論付けられています。しかしながら、それらがエピジェネティッククロックの結果にどう影響するかはあまり知られていません。
現時点で最もよく研究されている生物学的年齢の指標であるエピジェネティッククロックの中でもHorvath の「DNAmAgeクロック」は、年齢に伴う体系的なDNAのメチル化の変化を測定することにより、全死因死亡率と複数の罹患率を実年齢よりも正確に予測します。
効果的な抗老化、老化を逆転させる介入を評価するための有用なツールとして、エピジェネティッククロックは現在最も信頼されている方法の1つであり、ファスティングが老化や生物学的年齢に対してどのように利益をもたらすのかを考える際、これらがエピジェネティッククロックとどのように関連しているかを解明していくことは不可欠です。
当日は、最新のエピジェネティックな老化を逆転させる栄養医学的なアプローチとファスティングについての詳細をご紹介します。
※増田 陽子先生の講演は、9/19(月・祝)10:30より開始予定となっております。
※国際栄養医学シンポジウム2022へ参加ご希望の方は、こちらよりお申し込み下さい。
※講演プログラムの演題は配信日時点のものとなります。当日変更となる場合がございますので、その点ご留意いただきますようお願い申し上げます。
前田 陽子 (マエダ ヨウコ)先生の関連動画
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