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医師が行う冬の乾燥から肌を守るための予防・対策 〜岩本 麻奈先生の場合〜

うるもち肌のコツはぬる湯と睡眠から

この記事の執筆者

グランプロクリニック銀座

1997年に南仏へ、2000年よりパリ在住。大学病院などでレーザー治療をはじめ美容皮膚科学、抗老化医学などを研修。また同時に、アロマテラピー・フィトテラピーなど、ハーブを用いた自然療法・予防医学を積極 ... [続きを見る]

自己紹介

院内処方でCBD(麻の成分、カンナビジオール)軟膏はじめました。慢性湿疹、痒疹、アトピー性皮膚炎等で ... [続きを見る]

近頃は寒さも身に沁みる季節ですが、空気の乾燥が気になるのと同時に肌の乾燥にもお悩みの方も多いのではないでしょうか。そこで、今回は医師が実際に行っている乾燥肌対策をご紹介したいと思います。第二弾となる今回は、岩本 麻奈先生(グランプロクリニック銀座)の乾燥肌対策をお届けいたします。是非、日々の乾燥肌対策の参考にして下さい。

辛い肌の痒みに終止符を

国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。

―これは川端康成の『雪国』の有名な書き出しです。冬となれば、今でも新幹線の長いトンネルを抜けると景色が一変し、雪国越後にやって来た旅情が湧いてきます。男性なら「かかあ天下の空っ風より新潟美人」と期待するかもしれません。女性においても、カラカラの関東地方で痛めつけられた肌を「自然のモイスチャーよ」と雪国のしっとりにくるまれたい。

寒い季節、ワインを嗜んだ夜の就寝前などに脛(すね:下腿前面)辺りが痒くて粉を吹いたようになったりはしていませんか?でも掻くのは止めましょう。掻くと痒みがいっそう増します。ひどくなると赤くなって湿疹ができてしまいます。この病名は「皮脂欠乏性湿疹」。お年寄りに多く見受けられますが、乾燥しがちな地域や環境にいる方であれば、若年層でも生じやすい湿疹です。かつて私も毎年冬になると、足のカイカイには悩まされました。しかし、生活習慣を少しばかり改善したら「何だ、こんなものか」と解き放たれたのです。

Dr.Manaのとびきり入浴法

では、私Dr.MANAの“唯我独尊「乾燥肌克服・うるもち肌実現」入浴法”を公開いたします。(自分で開発したと思っていますが、すでにご存知の方もいらっしゃるかと思われます)

[STEP1]3940度のぬる湯に20分間(無理なら1015分)浸かる
  1. 熱いお湯はヒートショックの危険があり、必要以上に皮膚の皮脂を奪いますので必ずぬる湯にしてください。

  2. 重炭酸とクエン酸のホットタブがあれば鬼に金棒ですが、なければ乾燥肌用や敏感肌用の入浴剤を使ってください。

  3. 身体の汚れは10分ほど浸かれば、余分な角質とともに自然に剥がれ流されます。ボディソープを使う場合は優しい成分のものを使用し、ホワッと洗いでごく短時間のうちに済ませてください。
    もしかしたら使っていらっしゃる方もいるかもしれませんが、ナイロンタオルでの丹念な全身ゴシゴシ洗いは厳禁です。乾燥を加速化するだけでなく、“ナイロンタオル皮膚炎”を起こし色素沈着となる恐れがあります。

この入浴法を反復実践するようになってから、私は湯上りの全身保湿ケアが不要になりました。どうしても乾燥が気になる方は、入浴後の肌がしっとりしているうちに、保湿剤入りのボディローションを塗れば十二分と思われます。何故ぬる湯の長湯で乾燥が防げるかというと、血行が良くなり体表面の隅々まで栄養分が浸透し、肌を守る角層がしっかりと形成されるからです。

[STEP2]ぐっすり寝る

上記入浴法と併せてポイントとなるのが、湯治効果とも言うべき「心身のリラックス」です。リラックスした状態は深い睡眠をもたらします。夜間にたっぷりと各種ホルモンが分泌されて、肌のスムーズな再生を促進します。

例えば、脳下垂体からの成長ホルモンは細胞の修復を助け、線維芽細胞を刺激してコラーゲンの生成を促します。また、松果体からのメラトニンは全身の細胞ターゲットに抗酸化作用を行き渡らせます。何はともあれ、睡眠は百薬の長です。

様々なホルモンの放出については、パートナーというより、あなたご自身のノウハウもおありでしょうから多言を慎みますが、食のケアも忘れないようにしてくださいね。皮膚の構成要素であるタンパク質、タンパク合成を助ける亜鉛、ビタミンエース(ACE)にビタミンB群、オメガ3・6系など。健康な肌の維持には栄養バランスも大切ですよ!



岩本 麻奈先生のブログ:『Dr.MANA 公式ブログ