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【国際栄養医学シンポジウム2023 講演内容紹介④】美しく機能的な姿勢と栄養療法

近年、「フェムテック」という言葉が日本でも広く認知されるようになり、ブームを巻き起こしています。こうした現況より、フェムテック市場は今後さらに拡大していくことが予測されます。

女性特有の悩み(月経関連・不妊など)の解決策として現代社会では様々な知識が溢れていますが、身体の構造は複雑です。本講演では女性の「健康美」に焦点を当てつつ、どのように身体を扱えば良いのか、栄養学のシンポジウムならではの知識をお伝えいたします。

美しく機能的な姿勢と栄養療法

この数年、インターネットや書籍をはじめ「過激な表現こそ大歓迎!」といったフェムテックブームが、商業的に大成功しています。

女性特有の悩みとして月経の問題、不妊やアンチエイジング、更年期以降の女性器の衰えなどが挙げられます。その対策としてDHEAやプラセンタなどのホルモン剤、その命令に従って構築される肉体に必要な栄養素の補充は大変重要でしょうし、元気になれば、美しいスタイルを維持するための適度な運動…と、もはや実践しきれないほどの知識で溢れ返っています。

「フェムテック市場」と検索すれば、厚労省の補助金事業を始め、今後益々の投資拡大が予測されています。女性特有の身体やメンタルの問題を改善し、機能を向上させ、経済的損失を防ごうというのです。

当然ですが、内分泌は恒常性維持機能により生化学的な反応で精緻にコントロールされています。昨今では、例えば美しい肌や子宮・膣の環境に「腸内細菌叢」の重要性が加わり、迷走神経が肝臓から求心性の線維をもつことや、ポリヴェーガル理論、様々な圧受容器の存在から姿勢やトラウマ的な反応の重要性がわかりつつあります。そして、ただ血管に何かが入ればいいというわけではないことも、ようやく認識されつつあります。

女性にとって「骨盤が大事」なのは常識のようですし、そのための運動の重要性はいうまでもありません。しかし、日頃の姿勢、立ち居振る舞い、ちょっとした抗重力筋を失わない身体操作や、拮抗筋バランスを保つための「ながら運動」もあなどってはいけません。

“女性が女性らしくあること”とは、生物学的な要素を差し置いても簡単には語れないテーマです。個人的な問題と社会全体の問題をどうみるかの答えは無限にあります。女性器をどのように扱うかも個人の自由ですが、女性ホルモンがある前提の身体をどのように扱ったら良いのか、栄養学のシンポジウムならではの知識を皆様に共有していきたいと思います。





小島 友美子先生の講演は、9/24(日)9:00より開始予定となっております。
※「国際栄養医学シンポジウム2023」に参加ご希望の方は、
こちらよりお申し込み下さい。
※講演プログラムの演題は配信日時点のものとなります。当日変更となる場合がございますので、その点ご留意いただきますようお願い申し上げます。

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