ビタミンCを与えずにワクチン接種はしない

15.11.18 オーソモレキュラー医学ニュース

オーソモレキュラー医学ニュースサービスー日本語版

国際版編集主幹Andrew W. Saul, Ph.D. (USA)
日本語版監修柳澤 厚生(点滴療法研究会)
溝口 徹(新宿溝口クリニック)姫野 友美(ひめのともみクリニック)
齋藤 糧三(日本機能性医学研究所) 北原 健(日本オーソモレキュラー医学会)
翻訳協力西本貿易株式会社ナチュメディカ事業グループ

* 国際オーソモレキュラー医学会ニュース<日本語版>は自由に引用・配信ができます。引用の際は必ず引用元「国際オーソモレキュラー医学会ニュース」とURL(https://isom-japan.org/)を記載してください。

執筆者: Helen Saul Case

(OMNS、2015年10月22日) 我々夫婦は、子どもたちにワクチンの接種を受けさせることにした。一部のワクチンには価値があると我々は考えている。他のものには賛成していないのだが、法律では、どの特定ワクチンを子どもが受けるかを、医師と両親が一緒に決めることができるようにはなっていない。我々は、かかりつけの小児科医にしつこく要求し続け、やっと予防接種の間隔を空けさせることができた。そうしなければ、子どもは一度に7つの病気にさらされることになったのである。特定のワクチン成分にアレルギーがあることがわかっている場合、免疫不全がある場合など、特定の予防接種を受けさせない正当な医学的理由が子どもにないかぎり、医師はワクチン接種の免除を認めそうにない。そのため、多くの場合が異常反応を生じてからでないと、その子に対し、特定のワクチンをその後も投与することが免除されないのである。これはまるで、危険な交差点で、人が重傷を負ってはじめて信号を設置するようなものである。現在のやり方は「構え、撃て、狙え」式であり、成り行き注視の試行錯誤ゲームのような気がする。単純にこれでは不十分であるという理由で、私は子どもたちにビタミンCを与えている。しかも大量に。

ビタミンCとワクチンの副反応

私の娘は、生後15カ月のとき、DPT(ジフテリア・百日咳・破傷風)とHib(ヘモフィルスインフルエンザ菌b 型)という、4つの病気を防ぐ予防接種2本を受けてから数時間後に、泣き叫び、倒れかかり、ぎくしゃくとした動きをし、熱が急上昇した。おでこに当てる体温計で40ºCもの高熱を記録した。私は、ビタミンCを大量に与えると抗生剤・抗ウイルス剤・抗毒剤としてだけでなく解熱剤としても役立つことを知っていたので[1]、すばやく行動し、アスコルビン酸と、アスコルビン酸カルシウム(緩衝型のビタミンC)をきわめて大量に、腸の許容上限まで与えるとともに、ぬるいお風呂に入れることによって発熱を抑えた。ビタミンCが腸の許容上限に達すると、娘はもう泣き叫ぶこともなく、ぎくしゃくとした動きもなくなった。熱は、最初の1時間で0.6ºC下がり、次の1時間でもう0.6ºC下がった。その後は夜の間ずっと38º)前後で推移した。

「それが自分の子どもに起こったら、リスクは100%である」 – 米国ワクチン情報センター Barbara Loe Fisher

娘の激しい反応を、かかりつけの医師はカルテに記録しなかった。カルテには「昨日午後に発熱で電話診察」と書かれているだけで、スペルミスさえあった。娘のその他の症状については一切記録されていなかった。電話診察時には、とくに熱が38.3ºCを超えたら小児用のタイレノール(アセトアミノフェン)を与えるよう勧められた。熱が38.3ºCを下回ったのを見て、私は娘をベッドに寝かせ、体温を1時間おきに計り続けた。熱の変動は、ビタミンCの摂取量に反比例していたので、通常量(2時間おきに250~500 mg程度)のビタミンCを与え続け、念のためタイレノールも用意しておいた。翌朝までには平熱に戻り、いつもの機嫌の良い娘に戻っていた。軽い発熱であれば、体の自然な「免疫反応」が正常に働き、ワクチンと闘っている兆候であるが、「ワクチンの副反応」時に急に上がる高熱は非常に深刻であり、すぐに下げなければならない。アセトアミノフェンにはその作用があるが、高用量のビタミンCでもできる。私たちはその作用を観察した。
娘が生後15カ月のときに生じた激しいワクチンの副反応が、どのワクチンのせいであるか知らされるまで、その後数年かかったことになる。これで最後となってほしい3人目の小児科医は、娘の激しい反応を詳しく書いた記録(我々が持っている唯一の記録)にもとづき、DPTの予防接種に含まれていた百日咳ワクチンが原因という判断を下した。

ビタミンCは予防接種の安全性と効果を高める

子どもがワクチン接種を受けるときは、その子にビタミンCを与えるよう、医師が両親に伝えるべきだと私は思う。ビタミンCには抗毒性がある(たとえば、あらゆる化学形態における水銀の毒性を中和することができる)ことのほかに、Thomas E. Levy, MDによると、「ビタミンCをいかなるワクチン接種のプロトコルにも不可欠な要素とする強力な理由がもう一つある。ビタミンCが免疫系の抗体反応を高めることは医学論文などで立証済みである。ワクチン接種の目的は、最も敏感なレベルのワクチン接種者が受ける中毒性障害を最小限もしくは皆無に抑えながら、そのワクチンの抗原に対する最大限の抗体反応を促すことであるため、あらゆるワクチン接種プトロコルにおいて、ビタミンCを含めない確固たる医学的理由はないように思われる。」[2]
40年以上前、Archie Kalokerinos, MDによる研究で、乳幼児にビタミンCを複数回与えることにより接種の合併症による死亡が阻止されることがわかった[3]。同じく40年以上前に、Frederick R. Klenner, MDは、10歳未満の子なら毎日「最低でも、年齢×1グラム(1,000 mgのアスコルビン酸)」を摂ることを推奨している[4]。免疫処置への備えとして、Dr. Levyは以下のとおり提言している: 「体重が4,500g未満の乳児は、何かのジュースに入れれば毎日500mg摂ることができるし、4,500~9,000gの乳幼児なら、場所を問わず、1日当たり合計500~1,000mgという量を、数回に分ければ摂ることができるだろう。それより大きい子なら、年齢×1,000mgの量を(たとえば5歳の子なら5,000mgを数回に分けて)摂ることができる」[5]。病気の子や、ワクチンの副作用で苦しんでいる子の場合は、それよりずっと多い量が必要となる。
「ビタミンCは、ワクチン接種の前に与え、接種後も続けるのが理想的」とLevyは述べている。「最適な抗体刺激作用と毒素からの保護作用を得るためには、接種前の3~5日間与え、接種後も最低2~3日間与え続けるのが最も良いと思われる…(中略)…たとえ、上記の用量域内のビタミンCを接種直前に1回だけ摂った場合でも、有意な毒素中和作用と抗体刺激作用が得られる可能性はある。単純に、接種前後の摂取期間を長くすれば、プラスの結果が得られる可能性がさらに高くなるのである。」[6]
子どもに与えるビタミンCの種類であるが、我が子の場合は、アスコルビン酸結晶を約80%とし、緩衝剤としてアスコルビン酸カルシウム粉末を20%混ぜたものを、子どもの好きなジュースに入れて飲ませる方法でうまくいった。このときはまだ幼児だったので、スポイトを使って与えた。

「私が小児科医として開業していたとき、ビタミンCでワクチン接種の副作用を大幅に緩和できることを今のように知っていれば良かった。39ºCの熱があることより、泣き叫んだり、ふらふらする症状のほうがはるかに心配だった。脳の刺激を示す警告だからである。」 – Ralph Campbell, MD

 

ワクチンの接種前、接種時、接種後にビタミンCを与える

我が子たちは毎日ビタミンCを摂っており、また、常に持ち歩いている。今では、予防接種への備えとして、接種前、接種時(まさに診療所で)、および接種後数週間にわたり、通常量のビタミンCを非常に多く摂っている。これは、経験と、娘のワクチン反応から学んだことである。我々は、娘に最初からビタミンCを与えていたものの、ワクチン接種の時に頻繫かつタイムリーに与えるほどの熱心さはなく、十分やっていると思っていた。多くの人が気付くことになるのだが、「多い」と思っているビタミンC量が十分なビタミンC量とはかぎらない。効果を得るためには、十分な量が必要なのである。
ワクチン反応と副作用を防ぐため、我々は自分の子らに、ワクチン接種前の数日間、ならびに接種の当日と、接種後の数日間、十分なビタミンCを、飽和点ぎりぎりまで与えている。免疫処置後、免疫系は、得ることができるすべての助けを必要とする。お腹が張った(腸内ガスがたまった)状態は十分量に達したことを示す明確なサインなので、そうした状態になるまで、子どもたちは1時間毎という高頻度でビタミンCを摂ることになる。目標は、「腸の許容上限」、つまり下痢の一歩手前の状態にすることである。たとえば、娘が4歳のとき我々は、朝方に2,000mg程度という比較的多い量を与えることから始めた後、その日じゅう2時間おきに1,000~2,000mgの量を与え、おなかがゴロゴロ鳴るか軟便が出るまで待った。そして、前述の到達点に達したら、与える量を抑えた。ビタミンCは与え続けたが量は減らし、翌日も同じようにした。
4歳になった娘が受けた最近のワクチン接種は、数年前の激しい反応以来はじめての接種であったが、驚いたことに、その接種当日と、接種後の数日間、娘は毎日、15~20グラム、つまり15,000~20,000ミリグラムというビタミンC量に楽々と耐えていた。そして、そのワクチン接種に対するいかなる反応も生じなかった。腫れも、発熱も、発赤も、何もなかった。娘の機嫌は良く、我々は嬉しかった。体重が約15kgしかない子には大量のビタミンCと思われるかもしれないが、成果は得られたのである。おそらく、読者のお子さんなら、それほど多く摂らなくてもよいだろう。
2本の予防接種を受けたあと、生後3カ月の子がどれほど多くのビタミンCに耐えることができるか、読者は驚かれるかもしれない。子どもに下痢や脱水症状を起こさせてはならないが、病気や、免疫処置の副作用に対処する場合は、その体が要求するビタミンCを子どもに摂らせたいと考えている。下痢を生じる前に、お腹が張った(腸内ガスがたまった)状態となるのでサインとして役立つ。腸の許容上限に達した状態となり排便が頻繁で水様便となったら、もしくは、まだ母乳を飲んでいた生後3カ月の我が子の場合のように排便が頻繫で緑っぽい色になったら(いつも水様便のため)、与える頻度と量を減らし、それでも一定の間隔で与え続け、状況に応じて頻度と量を一定割合で増減させた。これは少し練習を要するが、ビタミンCの補給で子どもに害を与えているのではないことは知っている。ビタミンCは、この上なく、きわめて安全なのである。

 

ビタミンCは役に立つ

ビタミンCは、信じられないほど安全で有効である。私はとても安心して、2人の子ども両方に大量のビタミンCを与えている。年齢も体も大きい子のほうが、耐えられるビタミンC量が多いかもしれず、年齢が低い子はそれほどの量には耐えられないかもしれない。自分の子がどれほど多くのビタミンCに耐えられるか知るには、飽和状態が有効な指標となる。
私は、子どもにビタミンCを与えずにワクチン接種を受けさせるのが正しいとは思わない。また、ビタミンCを与えることなく、病気にさらす方法で子どもに自然免疫を獲得させるのも正しいと思わない。常にビタミンCを与えること。与える量について迷ったら、もっと多く与えること。
Dr. Levyは、ビタミンCの安全性を確信しており、こう述べている:「重大な腎機能不全があることがはっきりわかっている人の場合を除き、ビタミンCは与えることができるすべての栄養素の中で最も安全であることは、まず間違いない」[7]。そして、実際に役立つのである。40年近く前にRobert F. Cathcart, MDは、腸の許容上限量のビタミンCによって疾患の治癒が早くなることを発見した[8]。我が子は2人とも、まだ抗生物質を必要としたことがない。我が家では代わりにビタミンCを使っている。
ワクチンの副反応と副作用を心配している親にとって、ビタミンCについて知ることは、本当の安心をもたらすはずである。我が家の場合は、確かにそうである。

(Helen Saul Caseは、The Vitamin Cure for Women’s Health Problems(女性の健康問題に対するビタミン治療)の著者であり、Vegetable Juicing for Everyone(誰でもできる野菜ジュース)の共著者でもある。この記事の一部は、彼女の新著 Vitamins & Pregnancy: The Real Story: Your Orthomolecular Guide for Healthy Babies and Happy Moms(ビタミンと妊娠:本当の話:健康な赤ちゃんと幸せなママのためのオーソモレキュラーガイド)から、Basic Health Publications, Inc.の許可を得て引用している。)

 

参考文献

1. Orthomolecular Medicine News Service. “Antibiotics Put 142,000 into Emergency Rooms Each Year. U.S. Centers for Disease Control Waits 60 Years to Study the Problem.(抗生物質により毎年142,000人が救急治療室に送られていることを米国疾病予防管理センターは60年間放置している)” (2008年10月13日): http://www.orthomolecular.org/resources/omns/v04n14.shtml (アクセス:2015年10月)、
およびSaul, A. W. “Notes On Orthomolecular (Megavitamin) Use of Vitamin C.(ビタミンCのオーソモレキュラー的(メガビタミン)用法に関する注目事項)” http://www.doctoryourself.com/ortho_c.html (アクセス:2015年10月)
2. Levy, T. E. “Vitamin C Prevents Vaccination Side Effects; Increases Effectiveness.(ビタミンCはワクチン接種の副作用を防ぎ、効果を増大させる)” Orthomolecular Medicine News Service (2012年2月14日): http://orthomolecular.org/resources/omns/v08n07.shtml (アクセス:2015年10月)
3. Kalokerinos, A. Every Second Child. Thomas Nelson (Australia) 1974.
4. Klenner, F. R. “Observations on the Dose and Administration of Ascorbic Acid When Employed Beyond the Range of a Vitamin in Human Pathology.(人体病理学におけるビタミンとしての範囲を超えてアスコルビン酸を用いた場合の用量と投与の観察結果)” Journal of Applied Nutrition, 1971, Vol. 23, Nos. 3 and 4, pp. 61-87. http://www.doctoryourself.com/klennerpaper.html (アクセス:2015年10月)
5. Levy, T. E. “Vitamin C Prevents Vaccination Side Effects; Increases Effectiveness.(ビタミンCはワクチン接種の副作用を防ぎ、効果を増大させる)” Orthomolecular Medicine News Service (2012年2月14日): http://orthomolecular.org/resources/omns/v08n07.shtml (アクセス:2015年10月)
6. 同書
7. 同書
8. Cathcart, R. F. Vitamin C, titration to bowel tolerance, anascorbemia, and acute induced scurvy.(ビタミンC、腸許容上限までの滴定、アナスコルベミア、および急性誘発性壊血病) Medical Hypotheses, 1981 7:1359-1376. http://www.doctoryourself.com/titration.html (アクセス:2015年10月)