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ビタミンCはワクチンの副作用を防ぎ、ワクチンの効果をより高める

この記事の執筆者

鎌倉元気クリニック

一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会 代表理事。鎌倉元気クリニック 名誉院長。 杏林大学医学部卒、同大学院修了。 医学博士。杏林大学保健学部救急救命学科教授を経て、2008年より国際統合医療教育 ... [続きを見る]

ワクチンは小児期の定期接種からインフルエンザ、子宮頸がん、肝炎など様々な種類のワクチンが日常的に投与されている。このワクチンが果たして本当に有効なのか、そして安全なのであろうかという論争が世界各国で行われている。私はインフルエンザワクチンについて、高濃度ビタミンC点滴療法のメッカとして知られるリオルダンクリニックのロナルド・ハニハイキ所長から、「私たちは高濃度ビタミンC点滴療法で治療中のがん患者にインフルエンザワクチンを接種しない。なぜなら、この患者さん達がインフルエンザにめったに感染しないし、感染しても症状はとても軽い。それよりもワクチンが有効で安全だというデータがあまりにも少ない」という話しを聞いた。それ以来、私のクリニックでも高濃度ビタミンC点滴療法で治療中の患者さんにはインフルエンザワクチンの接種を薦めていない。

それでは小児のワクチンについてはどうだろう。ビタミンCの著書で有名なトーマス・レヴィー先生がビタミンCとワクチンについて興味深い記事を執筆されているので紹介しよう。レヴィー先生は医師でかつ弁護士でもある。

ワクチン接種の副作用の原因

ワクチン接種に副作用および有害反応が実際に現れた場合、それはアレルギー反応によるものか、または弱った免疫系との負の相互作用の結果のいずれかに分類されることが多い。ワクチンは、接種した人の免疫系に対して抗原に本来備わっている毒性をもたらすものである。しかし、たとえばチメロサール(ワクチンに用いられる水銀を含む防腐剤)が有害であることさえ疑問視されていない。ワクチンに用いられているこのような有毒成分の影響が、ごく軽微なのか著明なのかを議論するのではなく、どんな毒性も完璧かつ徹底的に中和すればよいのではないのだろうか。

ビタミンCは強力な抗毒素

ビタミンCには総合的な抗毒素特性があるほか、水銀の有毒性をその化学形態に関係なく中和する効果が高いことが明らかにされている。ある動物実験では、ビタミンCを投与した動物は、致死量の塩化水銀を投与しても死ななかった。また、ビタミンCを先に投与しておけば、水銀に曝露しても通常なら起きるはずの腎障害を予防することができる。さらに、きわめて毒性の高い有機水銀も、ビタミンCによって効果的に無毒化されることがわかっている。

ビタミンCはワクチンの効果を高める

毒性はごく一部の乳児から小児にしかみられないのに、そういった毒性のことばかり考え、それを中和するためにビタミンCをワクチン接種前後に投与しないというのは、どうにも納得がいかない。ワクチン接種プログラムにビタミンC投与を必ず盛り込む理由として、説得力のあるものがある。ビタミンCが免疫系の抗体反応を増強させることが多くの論文で明らかにされているのである。いかなるワクチン接種もその目標は、毒性作用が極力起こらないようにしつつ、ワクチンという抗原に対して最大の抗体反応を起こさせることにあることから、ワクチン接種プログラムにビタミンC投与を盛り込まない理由はない。ビタミンCはあらゆる栄養素のなかで最も安全である。ワクチン接種後の死亡率が異常に高いアボリジニーの乳児から小児を対象にした研究で、ワクチン接種前後にビタミンCを投与することによって、死亡という結末をほぼ完全に回避できたている。

ワクチン接種の前と後にビタミンCを十分に摂取する

それでは実際問題として、小児科医や親御さんはどのように臨めばいいのかをレヴィー先生は具体的に提唱している。抗体を刺激して毒素から身を守るうえで最善なのは、ワクチンを接種する3~5日前から少なくとも接種から2~3日後までビタミンCを投与することである。乳幼児の場合、リポソームカプセル化ビタミンCを1,000 mg投与することが、最も簡単かつ最善である。

ゲル状ビタミンCは、ヨーグルトなど口にしやすい食べ物によく混ざる。しかも、リポソームは完全に近位吸収されることから、軟便など望ましくない腸管作用も起こらない。

粉末としてのビタミンCもよく効く。体重が4.5 kgに満たない乳児なら、1日500 mgをフルーツジュースに溶して与える。4.5~9 kgになると1日に計500~1,000 mgを数回に分けて与える。さらに年齢が上になれば、年齢×1,000 mgを与える(5歳児なら5,000 mgを数回に分けて、ということになる)。ビタミンCを1日数回に分けて与えると、吸収も忍容性もよくなる。子どもも年齢が上がるほど、食事に混ぜるなどすればアスコルビン酸のビタミンCも摂りやすくなる。特に腸が敏感な小児は、リポソームカプセル型ビタミンCにするか、または1回分を無理なく摂取できる量に減らしてみること。

年齢がさらに上になっても、毎年受けるインフルエンザの予防接種のように、感染予防のため何度もワクチンを接種しているものがひとつでもあれば、考え方はほとんど同じである。差し迫ったことが実際にないか、めったにない場合には、ワクチンを接種する前後数週間ずつでよいので、可能な範囲でビタミンCのサプリメントを摂ること。

ビタミンCは、上記の投与量を1回摂るだけでも、ワクチン接種直前であれば毒素中和作用および抗体刺激作用がある。ただし、その前後の期間が長いほど、よい結果に至る可能性は高まる。

写真1_リオルダンクリニックのロナルド・ハニハイキ所長

写真2_ビタミンCの著書で有名なトーマス・レヴィー先生

おわりに

わが子に最善のことをしてあげたいと願う親たちは、定期ワクチン摂取の度に、その判断を誤ればわが子に危害をもたらしかねない恐怖と向き合っている。ワクチンを接種するにせよしないにせよ、それぞれに潜む危険をめぐる議論が、いつどの立場から見ても満足な決着をみることは当分ないだろう。しかし、レヴィー先生の提唱するように、摂取前後でのビタミンC摂取はこの恐怖を緩和してくれる。

柳澤 厚生 (ヤナギサワ アツオ)先生の関連動画

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