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【学会レポート】フィリピンオーソモレキュラー医学会 第1回学術大会がマニラで開催

この記事の執筆者

鎌倉元気クリニック

一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会 代表理事。鎌倉元気クリニック 名誉院長。 杏林大学医学部卒、同大学院修了。 医学博士。杏林大学医学部内科助教授を経て、2000年〜2008年同大学保健学部救 ... [続きを見る]

2023年2月16〜17日の2日間、フィリピンのマニラでフィリピンオーソモレキュラー医学会の記念すべき第1回学術大会がホーマー・リム会長の下で開催されました。ホーマー・リム会長は、統合医療によるがん治療を専門とするクリニックの院長です。

筆者は今大会で基調講演をする機会に恵まれましたので、少し遅れてのご報告となりますが、学会当日の様子を開催レポートとして今回ご紹介したいと思います。


<TOP写真>会場となったザ・マニラホテルのボールルーム

110年の歴史あるザ・マニラホテルで開催

学会は、110年の歴史のあるザ・マニラホテルのボールルームで開催されました(画像2)。ザ・マニラホテルは太平洋戦争時にアメリカ軍の総司令部が置かれたことから、今なおマッカーサー元帥の執務室が当時のまま残されています。

<写真1>110年の歴史のあるザ・マニラホテルで学会を開催

学会1日目は、リム会長の挨拶と開会宣言で幕を開けました。続いて筆者が国際オーソモレキュラー医学会会長として祝辞を述べ、「日本におけるオーソモレキュラー医学とニューエイジメディスン」と題した基調講演を行いました。

<写真2>ホーマー・リム会長


オーソモレキュラー医学の歴史に始まり、新型コロナウイルス感染の感染予防と重症化予防のための栄養療法、さらにコロナ後遺症とワクチン接種後後遺症について、治療の基本的な考えから具体的な治療の提案まで、持論を交えて解説しました(写真3)。

<写真3>ワクチン接種後後遺症の治療について解説する筆者

各国のエキスパートによる充実した講演プログラム

2日間のプログラムは充実した内容で(画像1)、講師・出席者はフィリピン国内のみでなくアメリカ、イギリス、韓国、台湾、マレーシア、インドネシア、タイなど各国から訪れていました。

<画像1>各国から収集された講演者たち

これまでも度々ご紹介してきたトーマス・レヴィ博士(アメリカ)、は「ワクチン後遺症による心筋炎」についてご講演されました。

そのほか「高濃度ビタミンC点滴によるがん治療」、「末期がんへのアプローチ」、「ホルモン療法によるアンチエイジング」、「ハーブなどの自然療法」、「成長因子による皮膚の創傷治癒」、「ホモトキシコロジーとホメオパシー」、「フィリピンの伝統医療」、「インドネシアやタイにおけるオーソモレキュラー栄養療法」など幅広い分野の講演が行われました。

学会の認定プログラム修了式

フィリピンオーソモレキュラー医学会では2年間の医師向け教育プログラムを行っています。学会の最後に5名の修了者によるケースレポートの発表が行われ、その後修了式が執り行われ(写真4)、この教育システムは日本でも是非とも取り入れたいと思いました。

<写真4>閉会を前に行われた教育プログラム修了式

今大会に参加して

今回のフィリピン大会ではアジアの力強さを感じることができました。アジア諸国において、オーソモレキュラー医学は新しい分野であるものの、伝統医学とも非常になじみます。

学会の合間で交わされた話題の多くは、新型コロナ後遺症およびワクチン後遺症でした。特にワクチン後遺症についてはオーソモレキュラー医学や漢方、そのほか様々な伝統医学が治療の鍵として注目されていました。





<参考ウェブサイト>

フィリピンオーソモレキュラー医学会

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