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新型コロナウイルス抗体検査:ある80代男性のお話

気温差が著しい季節ですが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

日本での新型コロナウイルスに関する検査は、これまで“その時、ウイルスに感染しているか否か”を判定するPCR検査のみでした。そして今月よりついに“過去に新型コロナウイルスに感染したことがあるか否か”を診断する抗体検査の導入も開始される段階に踏み入りました。

本コラムをご覧いただいている方の中には、すでにこの抗体検査を受けられた方もいらっしゃるかもしれません。今回は、柳澤 厚生代表理事が抗体検査を行った方の中で「プラス」(抗体あり)判定が出た男性についてご紹介いたします。

まずは、男性の簡単なプロフィールをご紹介します。

基本情報

・年齢:80代

・喫煙/飲酒歴:なし

・新型コロナウイルス感染の問題が起きる直前まで仕事をこなしていた。

・「健康オタク」なところはあるものの、日常的に特に気をつけていることはなし

・血清ビタミンD値:2019年8月当時は13 ng/㎖と低値であったため、主治医の勧めでビタミンDのサプリメントを服用開始。
 その後、2019年12月には血清ビタミンD値は24ng/㎖まで上昇。

・2018年から1〜2ヶ月毎にビタミンC点滴(25g)を受けていた。最後に点滴を受けたのは2020年3月。

 

<受診歴と症状>

4月17日:
都内某病院まで高血圧の処方薬を受け取るため受診。その翌日、同病院にてクラスターが発生しているという情報を娘から聞く。

4月21〜22日:
発熱確認(21日最初の検温時38.5度。その後翌日まで38度前後を推移。
発熱以外の自覚症状は特になかったが、不安を覚えて主治医に電話相談後、受診。結果、特に異常なし。
帰宅後はしばらく家庭内でも隔離生活を過ごす。

<服用薬>

高血圧治療薬(2種類服用。そのうち1種類はコロナ罹患リスクを高める可能性がある「アンジオテンシン変換酵素阻害薬」の一種)

<服用サプリメント>

・ビタミンD(5000mgを1日2錠服用)

・某菌糸体抽出サプリメント(昔の教え子の紹介)

<写真>男性の抗体検査結果

なぜ重症化しなかったのか

厚生労働省ホームページ(新型コロナウイルスに関するQ&A【症状がある場合の相談や新型コロナウイルス感染症に対する医療について】問8)の中でコロナ重症化リスクが高いとされるのは、下記条件が該当する方という記載があります。

・高齢の方
・持病を有する方

今回ご紹介した男性は80代とご高齢、さらに高血圧治療薬を毎日服用されていたにも関わらず、2日間の発熱で症状が治まりました。


軽症かつ短期間で快方に向かった要因については、

<生活習慣的要因>

・タバコを吸わない

・お酒を飲まない

<栄養療法的要因>

・ビタミンDサプリメントを服用していた

・罹患前にビタミンC点滴を受けていた

・菌糸体抽出サプリメントを服用していた

等のいずれか・もしくはいくつかが複合的に重なった結果なのでしょうか。一方、ご自身を“健康オタク”と呼ばれるほどです。
「これといって特に気をつけていることはありません」と仰いつつも、体に良いと言われることは取り入れてみる積極性をお持ちだったようです。一般的にみたら食習慣・生活習慣諸々しっかりと管理されていた可能性も十二分にあります。

今後はより基盤が重要になる

今回ご紹介した男性のお話を伺って、土台(自分の体内環境)を整えることの重要性を再認識しました。
自分の体を大切にする、自分の体のコンディションを把握しておくことの重要性。

コロナウイルス感染の第二波・第三波は「来るかもしれない」ではなく「間違いなく来る」と言われています。
また、コロナとの共存も視野に入れなければならない段階に入ってきているのかもしれません。

2019年までとは全く違う“新時代”に到達した今、どう生きるか。
この問いかけは老若男女、国籍関係なく私たち人間に突きつけられようとしています。




それでは今回はこれにて。

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