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医師が行う冬の乾燥から肌を守るための予防・対策 〜高瀬 聡子先生の場合〜

近頃は寒さも身に沁みる季節ですが、空気の乾燥が気になるのと同時に肌の乾燥にもお悩みの方も多いのではないでしょうか。そこで、今回は医師が実際に行っている乾燥肌対策をご紹介したいと思います。第一弾は高瀬 聡子先生(WOVEクリニック中目黒)の乾燥肌対策をお届けいたします。是非、日々の乾燥肌対策の参考にして下さい。

肌を乾燥から守るバリア機能

健康な肌、ひいては美肌を保つためにも肌の乾燥は大敵です。肌が乾燥すると紫外線はもちろん外気の影響を受けやすくなり、トラブルや老化が早まります。特に日本人の肌は「水分保持能力が低い」と言われているので、この点を補助するスキンケアやインナーケアが重要な鍵となります。

私たちの肌を乾燥から守っているのは、肌のバリア機能です。具体的にバリア機能とは、角質細胞内の天然保湿因子(NMF)が保持する水分、角質細胞間を埋める細胞間脂質による隙間のない構造、そして角質表面の皮脂膜によって構成されています。水分保持能力とは、NMFというアミノ酸が水分を抱え込むことで成り立っています。また、真皮※1内ではコラーゲン繊維の合間にあるヒアルロン酸が水分を抱えています。

ですから、スキンケアとしてヒアルロン酸やコラーゲンを補うのは、水分を保持するためにも重要な役割を担っているのです。そのほか肌の水分蒸発を防ぐには、肌のバリア機能である皮脂膜を補うことが大切です。つまり、ヒアルロン酸、コラーゲンなどの入った美容液を使用した後に、皮脂膜強化のためのクリームやオイルを塗布することが必要になります。

 

※1):皮膚は大きく分けると表皮・真皮・皮下組織の3層から構成されている。

私が行っている乾燥肌対策

では、私が実際に日々の乾燥肌対策として心がけていることについてお話ししたいと思います。

熱いお湯は使用しない

日々の手洗い、そして洗顔にも水を使用しています。入浴時や体を洗う時も、なるべくぬるま湯を使用するようにしています。熱いお湯だと皮脂を洗い流し過ぎてしまうので乾燥肌を助長しかねません。

常に保湿を心がける

肌を洗うもの(洗顔・ハンドソープ)は、なるべく皮脂を取り過ぎないものを選びます。洗い終わったら、全身15分以内に皮脂膜を補うスキンケアを行います。表面が多少ベタベタしても、肌がしっかりと覆われていることが大切です。手洗い後も毎回必ずハンドクリームを塗るようにしているため、家中の至る所にハンドクリームを置いています。常に肌表面がヌメヌメしているくらいが丁度いいのです。

角質ケアと保湿ケアはセットで

スペシャルケアとしては、全身の角質ケアを毎日行なっています。不要な角質が溜まっていると肌細胞やNMFが生成されにくく、さらに乾燥が悪化する原因にもなります。その後はしっかり保湿ケアを行います。角質とともに皮脂膜が奪われてしまうので“取ったら補う“がスキンケアの鉄則!

紫外線対策は抜け目なく

紫外線は一年中なるべく当たらないように気をつけています。また、化粧下地は必ず紫外線防止効果のあるものを使用しています。

タンパク質を摂る

バランスの良い食事、特に最近は良質なタンパク質を摂るように心がけています。それ以外には野菜や果物を意識して食べるようにしています。

乾燥肌対策に補給しているサプリメント

乾燥肌対策のインナーケアとして、サプリメントも利用しています。肌代謝をサポートするビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンCとヒアルロン酸は肌の乾燥肌対策に。

肌強化に高濃度ビタミンC点滴

時々高濃度ビタミンC点滴を行っています。ビタミンCの抗炎症作用によって肌の構成成分を守ってくれます。

スキンケアは“継続こそ力なり”

女性は20代をピークに皮脂分泌量が低下します。つまり、年を重ねていくと肌の乾燥は進んでいきます。ですので、皮脂膜強化を意識して油分の多いスキンケアの導入をおすすめいたします。

また、バランスの良い食事も乾燥肌対策には欠かせません。特に肉、魚、大豆製品などのタンパク質は肌の細胞生成の成分ですので、良質なものを摂取するよう心がけて下さい。さらに、抗酸化・抗炎症のビタミンC、新陳代謝を促進するビタミンA、皮膚や粘膜を保護するビタミンBも肌細胞生成には重要な役割を果たします。日々の生活でも野菜や果物を上手に摂取してビタミンやミネラルを補いましょう。

乾燥肌を防ぐためには、スキンケアもインナーケアも継続が肝心です。常日頃から肌が潤っている状態を意識し、自分の肌を自分で管理することが肌を大切にすることにもつながります。どうかご自分の体の一部である肌を乾燥から守ってあげて下さいね。