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専門家が実践しているコロナ予防対策〜医師・溝口 徹先生の場合〜

この記事の執筆者

医療法人回生會 みぞぐちクリニック

『専門家が実践しているコロナ予防対策』シリーズ第二弾となる今回は、新宿溝口クリニックの溝口 徹先生が行っている予防対策をご紹介します。ご自身が行っている対策と合わせて、ウイルス予防の鍵となる「粘膜免疫」についてお話しくださいました。

キーワードは「粘膜免疫」

私たちの生活がCOVID-19の影響を受け始めてから、早くも1年が経過しました。この期間、二度にわたる緊急事態宣言の発令により、仕事だけでなく日常生活においても多くの制限が必要となりました。それと同時に、多くの栄養素がCOVID-19を含む多くのウイルスや細菌などによる感染を予防し重症化を抑制するといったエビデンスが注目されるようになりました。

特に注目したいのが2020年9月の報告で、「血中25OHビタミンD3濃度が低いほどCOVID-19のPCR検査陽性率が高くなる」というものです。この結果は、ビタミンD3が充足されていると鼻腔咽頭レベルにおいてウイルスを排除する確率が上昇するということを示しています。

昨今ではとかくワクチンが話題になり、主にウイルスが体内に侵入してしまった後の免疫が注目されています。ところが、鼻腔・咽頭などの粘膜レベルにおいてウイルスや細菌を排除し、体内への侵入を防ぐ「粘膜免疫」という機能が働いていることはあまり知られていません。さらに粘膜免疫を上げるための施策などについてもなかなか情報が得られないのが現状かと思います。

粘膜免疫の研究は2000年を過ぎてから急速に発展しました。そして、この分野では日本の研究者がトップ・ランナーとして多くの研究結果を報告しています。しかし、粘膜免疫の分野でも基礎的に優れた研究が臨床の場で知られたり、治療に応用されることは少ないのです。ウイルスを体内に侵入させないためにできることとして、最近ではうがい・手洗いに加え下記のような対策が推奨されています。

  • 顔を洗う
  • 玄関で脱衣する

感染予防を念頭に置いた時、粘膜免疫をより充実させることは強力な武器となります。

とある患者さんの話

クリニックで使用しているビタミンDやオリーブ葉エキス、さらに粘膜免疫に特化したビタミンC製剤を服用していた方が、あるクラスターの中で唯一(PCR検査)陰性だったという出来事がありました。その方の関連団体では「なぜ1人だけ感染しなかったのか?」とヒアリングが行われたそうですが、摂取していたサプリメントの話をしてもおそらく理解されなかったことでしょう。

栄養素の役割

ウイルスが粘膜に付着した後、粘膜バリアーをくぐり抜けて侵入するまでの間には、多くの防御機構が働いています。そこには栄養素の働きが深く関与し、感染を予防しています。オーソモレキュラー医学では、それら栄養素の持つ機能を多くの慢性疾患の治療に応用してきました。そして、今回の新型コロナウイルスに代表されるパンデミックを機に、急性疾患であるウイルスの感染予防や免疫の分野でも注目されるようになってきました。

心がけている4つの習慣

最後に、私自身の対策をご紹介します。

  1. 普段よりも血中ビタミンD濃度を高く保つよう意識する
  2. 粘膜免疫レベルを向上させるため、ビタミンA・亜鉛・ビタミンCなどを摂取する
  3. 何よりも甘いものは避ける
  4. 日中、できるだけ陽の光を浴びるようにする