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コロナウイルス予防・対策

ビタミンCはコロナウイルスから体を守る

この記事の執筆者

ニューヨーク州立大学元教授。 ニューヨークエンパイア・ステート・フェローシップを二度受賞。分子栄養医学ニュースサービスの創設者・編集長であり、オーソモレキュラー医学雑誌の編集委員を務めている。これま ... [続きを見る]

中国・武漢から幕を開け、ついに世界中で感染が拡大している新型コロナウイルス(以下、新型肺炎と記載)。

さて、オーソモレキュラー療法の観点からできることはあるのでしょうか。答えは「YES」。ビタミンCの摂取が新型肺炎の予防そして緩和の鍵を握っています。

新型肺炎の予防・症状緩和にはビタミンC


高用量のビタミンCを摂取することによって新型肺炎の流行を遅らせ、さらには感染を防ぐことができます。ビタミンCが持つ強力な抗ウイルス効果については、医療現場において数十年も前から活用されてきました。こうした事実があるにもかかわらず、メディアにて「ビタミンCの抗ウイルス効果とりわけコロナウイルスに対する効果的なアプローチ」が取り上げられることは、残念ながらほぼないでしょう。

症状の緩和や発症の予防には、体の抗酸化力および免疫力を可能な限り高めておくことが大切です。つまり、ウイルスから攻撃を受けた時、最も重要になるのは個々の体内環境の質なのです。重篤な疾患を患ってから治療するより、予防に力を注ぐ方が容易であることは明確です。

症状が出ているなら迷わず医療機関へ


深刻度の高い病気に罹患したら、深刻に治療を行わなければなりません。もちろん、これは今回の新型肺炎にも当てはまります。「この症状は肺炎かもしれない」と思ったなら、医療機関での診察をためらっている場合ではありません。選択肢は一つ。まずは病院へ行ってください。すでに症状が出てしまった際には、薬と同時にビタミンCを併用することを推奨します。

サプリメントの摂取量目安


ー私は、ビタミンCによって完治もしくは大幅に症状が緩和されなかったインフルエンザをいまだかつて見たことがありませんー
(Robert F. Cathcart, MD)

オーソモレキュラーニュースサービスならびに国際オーソモレキュラー医学会の医師たちは、今後起こりうるウイルス感染の予防や症状緩和のための栄養療法を推奨しています。

※以下の安価なサプリメントの摂取は、大人に対する推奨量です。子どもに対しては体重によって服用量を調整してください。

  1. ビタミンC:3,000mg /日 (またはそれ以上。分けて服用すること。)
  2. ビタミンD3:2,000IU /日 (1日5,000IUで開始、2週間後から2,000IUに減量。5,000IU125μg2,000IU50μgに相当)
  3. マグネシウム:400 mg /日(クエン酸マグネシウム、リンゴ酸マグネシウム、マグネシウムキレート、または塩化マグネシウムとして)
  4. 亜鉛:20 mg/日
  5. セレン:100 μg /日

ビタミンD、マグネシウム、亜鉛、セレンをビタミンCと同時に摂取することで、ウイルスに対する免疫機能を強化することが示されています。ビタミンCのウイルス性疾患に対する予防および治療のベースとなる情報は、1940年代後半に報告された、ポリオウイルスに対する高濃度ビタミンC療法の成功例からきています。

この研究については知らない人も多く、聞いて驚かれる方もいらっしゃるでしょう。その後、数十年にわたり臨床的なエビデンスは蓄積され、1980年には『ウイルス性疾患に対するプロトコル』が出版されました。(7)

ビタミンCの重要性は無視できない


呼吸器系感染症の予防および治療におけるビタミンCの効果は、すでに実証されています。「ビタミンC自体にメリットがあるのはわかるが、高容量の摂取は体に悪いのではないか」と考えている方は、ビタミンCに関する論文を読まれることをお勧めします。(下記に記載)

これらの医師たちによる研究を「はるか昔の話だから」と無視するのは、それ以上に重要な質問を無視することと同じです。ウイルス性疾患の大流行が起きているこの状況下で、何故このような重要かつ有益な医療情報が政府系団体等から国民に向けて発信されないのか疑問を抱かずにはいられません。





<参考文献>

(1)ビタミンC関連:
(2)ビタミンD関連:
(3)マグネシウム関連:
(4)亜鉛関連:
(5)セレン関連:

(6)Klenner FR. The treatment of poliomyelitis and other virus diseases with vitamin C.J South Med Surg 1949, 111:210-
214.http://www.doctoryourself.com/klennerpaper.html.

(7)Cathcart RF. The method of determining proper doses of vitamin C for treatment of diseases by titrating to bowel tolerance. Australian Nurses J 1980, 9(4):9-13. http://www.doctoryourself.com/titration.html




<編集委員一覧>

Ilyès Baghli, M.D. (Algeria)
Ian Brighthope, M.D. (Australia)
Prof. Gilbert Henri Crussol (Spain)
Carolyn Dean, M.D., N.D. (USA)
Damien Downing, M.D. (United Kingdom)
Michael Ellis, M.D. (Australia)
Martin P. Gallagher, M.D., D.C. (USA)
Michael J. Gonzalez, N.M.D., D.Sc., Ph.D. (Puerto Rico)
William B. Grant, Ph.D. (USA)
Tonya S. Heyman, M.D. (USA)
Suzanne Humphries, M.D. (USA)
Ron Hunninghake, M.D. (USA)
Michael Janson, M.D. (USA)
Robert E. Jenkins, D.C. (USA)
Bo H. Jonsson, M.D., Ph.D. (Sweden)
Jeffrey J. Kotulski, D.O. (USA)
Peter H. Lauda, M.D. (Austria)
homas Levy, M.D., J.D. (USA)
Homer Lim, M.D. (Philippines)
Stuart Lindsey, Pharm.D. (USA)
Victor A. Marcial-Vega, M.D. (Puerto Rico)
Charles C. Mary, Jr., M.D. (USA)
Mignonne Mary, M.D. (USA)
Jun Matsuyama, M.D., Ph.D. (Japan)
Dave McCarthy, M.D. (USA)
Joseph Mercola, D.O. (USA)
Jorge R. Miranda-Massari, Pharm.D. (Puerto Rico)
Karin Munsterhjelm-Ahumada, M.D. (Finland)
Tahar Naili, M.D. (Algeria)
Todd Penberthy, Ph.D. (USA)
Dag Viljen Poleszynski, Ph.D. (Norway)
Jeffrey A. Ruterbusch, D.O. (USA)
Gert E. Schuitemaker, Ph.D. (Netherlands)
Thomas L. Taxman, M.D. (USA)
Jagan Nathan Vamanan, M.D. (India)
Garry Vickar, MD (USA)
Ken Walker, M.D. (Canada)
Anne Zauderer, D.C. (USA)
Andrew W. Saul, Ph.D. (USA), Editor-In-Chief
Editor, Japanese Edition: Atsuo Yanagisawa, M.D., Ph.D. (Japan)
Robert G. Smith, Ph.D. (USA), Associate Editor
Helen Saul Case, M.S. (USA), Assistant Editor
Michael S. Stewart, B.Sc.C.S. (USA)
Technology Editor Jason M. Saul, JD (USA), Legal Consultant

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