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ビタミンCで防ぐ風邪とインフルエンザの集団感染

この記事の執筆者

SPIC Clinic

一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会代表理事。スピッククリニック名誉院長。 杏林大学医学部卒、同大学院修了。 医学博士。杏林大学保健学部救急救命学科教授を経て、2008年より国際統合医療教育センター所長。2011年国際オーソモレキュラー医学会殿堂入りし、2012年より国際オーソモレキュラー医学会会長。

目次

    チリのサンチャゴ市の体育施設の合宿所では、10日間の運動プログラムを導入しています。そこに参加する学生のウイルスによる上気道炎症状に対し、ビタミンCの介入試験が行われました。

    1990年、463人の学生がこの10日間プログラムに参加しました。ウイルスによる上気道炎症状か否かを医師が診断し、解熱剤もしくは感冒薬を服用させました。入所期間中の有症率の減少はみられず、新たな発症も認められていました。

    1991年には252人の学生が参加しました。入所時に上気道炎症状がある場合は、ビタミンC1gを1時間毎に6回、翌日からは同量を1日3回投与しました。一方で、特に症状のない学生にはビタミンC1gを1日3回投与しました。すると、入所期間中の有症率は徐々に減少し、10日目の最終日にはついにゼロとなったのです。

    1991年にビタミンCを投与した学生の風邪の諸症状は、対症療法のみを施した1990年と比較すると85%減少しました。
    この研究結果から、ビタミンCによる風邪症状の緩和・発症予防効果が明らかになりました。合宿所のような環境では感染が広がりやすいですが、ビタミンCは集団感染を抑える効果があります。すなわち集団でビタミンCを摂取することで、発症時の症状が緩和されるだけでなく、仮にうつされたとしても、その後の症状が出にくくなると考えられます。

    家族全員で毎日1g以上のビタミンCを補給すれば、家庭内での感染予防効果も期待できます。

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