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夏風邪を予防&改善する食材ベスト5!

この記事の執筆者

鎌倉元気クリニック

一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会 代表理事。鎌倉元気クリニック 名誉院長。 杏林大学医学部卒、同大学院修了。 医学博士。杏林大学保健学部救急救命学科教授を経て、2008年より国際統合医療教育 ... [続きを見る]

ジリジリと暑い夏。夏休みもあり楽しみも多い季節ですが、一方で食欲が落ちやすく、体調を崩す人も多いのではないでしょうか。

夏バテや、室内・屋外の温度差などによって、『夏風邪』に悩まされる人が多いのもこの季節の特徴。

早く治したいのに、長引きやすい夏風邪。そんな夏風邪を予防・改善するために、効果的な栄養素と食材をご紹介します!

夏風邪と普通の風邪の違いについては下記の記事に詳しく書いているので、こちらもご参照ください!
夏風邪と普通の風邪の違いってなに?

夏風邪ウイルスへの抵抗力を高めるのはこれだ!

夏風邪ウイルスへの抵抗力を高めるために、摂り入れるべき栄養は「ビタミンA」と「ビタミンC」です。

1. ビタミンA

風邪は粘膜が弱まり、免疫力が下がることでかかりやすくなります。ビタミンAは粘膜を強くし、免疫力を正常化する働きがあります。空調による乾燥で粘膜がダメージを受けやすい夏には、特に不足しないように気を付けましょう。また、ビタミンAは肌や髪の健康を保つ働きもあり、病気の回復を助ける上でも大変優秀な栄養素です。

2. ビタミンC

抗酸化能力と免疫力を高めてくれる、風邪予防には必要不可欠な栄養素です。免疫力が高まることで体内に侵入したウイルスを弱め、細胞内への侵入を防いてくれます。また、炎症を抑える効果もあるので、夏風邪にかかってのどが痛い・・・というような時も是非積極的に摂りたい栄養素です。

夏風邪に負けない!食材ベスト5!

免疫力や体力を上げる食材や栄養素を積極的に取り入れることで、夏風邪に負けないカラダづくりをしましょう!免疫力や体力を上げるためにおすすめな食材ベスト5をピックアップしました!

1.キムチ

夏風邪の予防には「発酵食品」が効果的!キムチは”発酵食品の王様”といわれるぐらいビタミンが豊富で、ヨーグルトの何十倍もの乳酸菌を含んでいます。腸内環境を整えて、免疫力を高める効果が期待できるのと、夏はこのピリ辛が食欲増進となり、しっかり食べるためにもちょうどよい食材です。

2.レバー(豚・鶏)

夏風邪予防に最適なビタミンAが最も多く含まれ、他にもビタミンB群、タンパク質、ミネラルなど、多くの栄養素を補充できるすぐれもの!予防にもいいですが、風邪をひくとタンパク質やビタミンB1、B2、ミネラル類が大量に消費されますので、風邪をひいてしまったときにもオススメの食材です。

3.生姜

殺菌作用が強く、胃腸の働きを活発にし、身体を温めてくれ、食欲も旺盛になります。風邪のひき始めなどには、しょうがとハチミツ、そしてレモン汁で作った生姜湯が効果てきめん!疲労回復の効果もあるので、胃が疲れているなと感じたら、ぜひ飲んでみてください。

4.たまご

アミノ酸の宝石箱「たまご」。私たちの免疫力を高めるために必要な「必須アミノ酸8種類」が全てバランスよく含まれているスーパーフードです。卵白に含まれる塩化リゾチームというものは、なんとほとんどの風邪薬に含まれている成分です。温泉卵にすると消化にかかる時間が短縮されるので、胃腸の調子がいまいち…というときにオススメです。

5.夏野菜

やっぱり夏風邪に効くのは、夏野菜!季節野菜には、その季節ごとに人間が必要とする栄養素を多く含んでいます。かぼちゃやモロヘイヤには、体内でビタミンAに変わるβカロチンが豊富に含まれ、トマトには抗酸化力が強く、夏の強い紫外線から皮膚を守ってくれるリコピンが含まれています。

まとめ

夏の風邪を予防、撃退するには、まずしっかり食べること、そして休むことが大切です。疲れがたまり栄養が足りていないと、夏バテになり、食欲がなくて栄養がとれない…といった悪循環になってしまうこともあります。

食事での栄養補給が難しいときは、サプリメントでの栄養補給も取り入れましょう。また、体内に確実に栄養素を届けるためには、ビタミン類が配合された点滴もオススメです。最近ではランチタイム等に気軽に栄養点滴が受けられるクリニックも増えてきています。是非お近くのクリニックに相談してみてはいかがでしょうか。

夏の暑い時期に冷たいジュースやそうめんばかりで体調を壊さないように、体力と免疫力を高めてくれる食材を上手に取りながら、夏風邪の予防と改善をしていきましょう!

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