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ある医師がCOVID-19患者の命を守るため選択した治療プログラム(米国)

この記事の執筆者

鎌倉元気クリニック

一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会 代表理事。鎌倉元気クリニック 名誉院長。 杏林大学医学部卒、同大学院修了。 医学博士。杏林大学保健学部救急救命学科教授を経て、2008年より国際統合医療教育 ... [続きを見る]

テキサス州ヒューストン市の地元メディア『Click 2 Houston』は、ユナイテッドメモリアルメディカルセンターがCOVID-19患者に対して行っている治療プログラムについて紹介しました。

今回は『Click 2 Houston』にて掲載された内容をお伝えしたいと思います。

ヴァロン医師が語った有望な治療法とは

2020年4月17日、テキサス州ヒューストン市の地元メディア『Click 2 Houston』は新型コロナウイルスに感染した患者の命を救うために、これまでにない治療を始めている地元の病院の様子を伝えました。

新型コロナウイルスについては治療法が確立されていないため、世界中の医師が患者の命を救うための治療法を試験している段階です。ユナイテッドメモリアルメディカルセンターのトップ医師の1人であるジョセフ・ヴァロン医師は「過去の大規模感染症の治療時に使用した薬の組み合わせで、新型コロナウイルス感染患者を100%治癒させている」と話しています。

その治療とは、コルチゾン(ステロイドホルモンの一種)、多量のビタミンC、抗凝血剤の組み合わせです。 ヴァロン医師は「これらは、COVID-19の治療法として非常に有望です」と述べました。以下はヴァロン医師が『Click 2 Houston』の記者に語った内容です。

「これまでのところ、ユナイテッドメモリアルメディカルセンターにおける新型コロナウイルス患者の感染死亡率は0%です。 ゼロパーセントですよ。この結果はにわかには信じ難いでしょう。ですが、この治療法は機能しているのです。

今回の薬物治療プログラムは新しいものではありません。このプログラムは、敗血症の症例を治療するためにこれまで何年間も使用されてきたものです。現在、ユナイテッドメモリアルメディカルセンターでは十数名の患者さんがこの治療を受け、別の20名の患者さんはこの治療によってすでに退院しました」

市議会議員が退院後、語った言葉

ミズーリ州市議会のジェフ・ボニー議員は新型コロナウイルス感染により入院し、同病院で治療を受けた患者の1人です。彼は集中治療室で7日間過ごした後、無事退院することができました。

ボニー議員は「私が言えるのは、自分が今こうして立っていること。そして、彼の治療プログラム、医師や医療スタッフが施してくれたことが私には有効だったという事実です」と語っています。

救える命があるのなら

ヴァロン医師は、この治療プログラムがまだ科学的には証明されていないことを認めています。しかし、ヒドロキシクロロキンに至っては抗マラリア薬です。今、ヴァロン医師は同じ治療を実践している医師とともにデータを収集している最中です。

「他の人々も同じ結果が得られることを願っています。 アメリカ国内において、この治療プログラムを導入している5名からなる集中治療医チームがありますが、私たち全員がほぼ同様の結果に至っています」とヴァロン医師は話します。

ある治療法が全ての人にとって安全で効果的であるか、または未知なる副作用があるか否かを見極めるには、より長期的かつ大規模な二重盲検試験が必要とされます。

しかし、ヴァロン博士は、この危機を戦死者が日々増える戦争と比較した上で、こう締め括りました。

「『そのような治療はもっと研究してから使うべきだ』と言う方もいるでしょう。ですが、この状況下においては、理由は何であれ有効な治療法があるのなら、私は自分の患者さんを死なせないために迷わずこの治療を行います」と。



(以上『Click 2 Houston』より和訳掲載)

治療プログラムは下記からダウンロードできます。


<引用元>

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