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“VITAMIN C FOR COVID”

この記事の執筆者

鎌倉元気クリニック

一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会 代表理事。鎌倉元気クリニック 名誉院長。 杏林大学医学部卒、同大学院修了。 医学博士。杏林大学保健学部救急救命学科教授を経て、2008年より国際統合医療教育 ... [続きを見る]

新型コロナウイルス感染予防および対策のために、ビタミンCをはじめとする各栄養素の摂取が有用であることは、国際オーソモレキュラー医学会を中心に発信してきた通りです。東ヨーロッパに位置するアゼルバイジャン共和国では、PCR検査で陽性となり自宅待機となった患者にビタミンC、ビタミンD3、マグネシウム、亜鉛、セレンが郵送されています。この5つは国際オーソモレキュラー医学会が推奨している栄養素です。アルジェリアでは国営放送でビタミンC、ビタミンDをコロナ予防のために推奨しています。

しかし、多くのエビデンスがあるにも関わらず、前述のアゼルバイジャンやアルジェリアのように国が自ら国民に対してビタミンCやビタミンDなどの栄養素によるコロナ予防を周知させているのは、極めて稀なことです。学会や栄養学者の強い働きかけも虚しく、日本を含む多くの国々の政府や関係機関は無視しているのが現状であり、メディアも国民に向けての情報を配信していません。

「VITAMIN C FOR COVID」の発足

政府や医療機関、そしてメディアがエビデンスのあるビタミンCのコロナに対する有効性を無視しているのは、イギリスも同じです。そこで、イギリスの栄養療法の専門家らが集まり、2021年12月7日にイギリスを始めとする各国政府ならびに関係機関に請願する署名活動「VITAMIN C FOR COVID(新型コロナにビタミンCを)」が発足しました。(写真1)

<写真1>国際請願活動「VITAMIN C FOR COVID」のロゴ

「VITAMIN C FOR COVID」を立ち上げたのは、イギリスの著名な栄養学者パトリック・ホルフォード博士です。(写真2)

<写真2>パトリック・ホルフォード博士

ホルフォード博士は、学生だった1970年代にライナス・ポーリング博士の教えを受け、ポーリング博士が推奨するビタミンCやオーソモレキュラー医学の考えに強く感銘を受けました。彼はマルチビタミンが子どものIQを高めることを示す画期的な研究にも深く関わってきました。ホルフォード博士は、これまで栄養療法とメンタルヘルスに関する著書を執筆しており、その数は45冊にものぼります。これらの著書は、日本をはじめ30カ国以上の言語に翻訳されています。2013年、ホルフォード博士はオーソモレキュラー医学を広めた功績を認められ、国際オーソモレキュラー医学会で名誉の殿堂入りを果たしています。

各国の学会・学者に広がる支援の輪

「VITAMIN C FOR COVID」の活動目的は、「ビタミンCをはじめとする防御免疫に関わる栄養素や食品の正しい情報により、新型コロナや他ウイルス感染から市民を守る」ことです。組織は非営利団体であり、ホルフォード博士の下に集ったメディア、キャンペーン、財務、科学担当など5名のボランティアによって自主的に運営されています。また、この組織を支援するために大学教授、科学者、医師、栄養士、医療関係者のグループが組織されています。

さらに学術アドバイザーチームには、医学、薬理学、生化学、栄養学、免疫学、ウイルス学、公衆衛生、救急医学など世界各国16名の専門家が選ばれました。なお、私、柳澤 厚生もチームメンバーの1人となっています。そして、投票によりアニトラ・カー博士(ニュージーランドのオタゴ大学助教授)が議長に選出されました。

「VITAMIN C FOR COVID」に賛同する各国の学会はどんどん増えており、現在では21学会・組織が名乗りを上げています。私が会長を務める国際オーソモレキュラー医学会、日本オーソモレキュラー医学会、点滴療法研究会も支援組織として加入しました。

請願書に記された切実な思い

請願書は次の文章から綴られています。

「ビタミンCは風邪の予防、急性期コロナ感染の罹病期間と重症度の軽減、さらには生命をも救う可能性のある、安全かつ安価で非常に効果的な抗ウイルス栄養素です。しかし、この事実は『偽の情報』として位置づけられ、政府の推奨もなく、医師によって処方されることもめったにありません。この流れを変えていかなければなりません。私たちの請願書に署名をお願いいたします」

請願書本文

請願書の全文は次の通りです。

私たちは、人々の生命を救う科学に基づく公衆衛生および医療政策の立場に立ち、次のことを請願します。

 

  1. 政府とその公衆衛生および栄養機関は、この安価で安全な栄養素のエビデンスを徹底的に評価し、研究に資金を提供する。
  2.  政府、厚生局、医師会は科学的証拠に基づいて、ウイルスの流行中にすべての市民にビタミンCを補給することを推奨する。
  3.  「新型コロナとビタミンC」をデジタル、放送、出版メディア上で虚偽情報として分類操作しない。
  4.  家庭医、病院医師、栄養士は、風邪の症状やコロナウイルスに感染している人に、症状の持続期間と重症度を減らすためのビタミンCの補給を積極的に奨励する。
  5.  全てのコロナ患者はビタミンCの欠乏の有無を診断し、治療する。
  6.  全てのコロナ患者は入院直後よりビタミンC投与を開始する。
  7.  集中治療室のすべてのコロナ患者は標準的な補助治療としてビタミンC点滴を行う。

 

そして最後にはライナス・ポーリング博士のイラストとともに、Cold(風邪)とCovid(コロナ)を掛けた次の言葉がスローガンに掲げられています。(写真3)

<写真3>請願書に添えられたポーリング博士のイラストとスローガン:「二度のノーベル賞を受賞したライナス・ポーリング博士は『風邪(Cold)にビタミンCを』と言った。今、私たちに必要なのは『コロナ(Covid)にビタミンCを』だ」





<参考ウェブサイト>

・国際請願活動「VITAMIN C FOR COVID」
・“3,500 COVID-19 patients provided with free medication” https://www.azernews.az/healthcare/168099.html(AZERNEWS)