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『HOPE for CANCER がん治癒の7大原則』

この記事の執筆者

SPIC Clinic

一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会代表理事。スピッククリニック名誉院長。 杏林大学医学部卒、同大学院修了。 医学博士。杏林大学保健学部救急救命学科教授を経て、2008年より国際統合医療教育セン ... [続きを見る]

米国との国境にほど近いメキシコの都市・ティフアナにあるホープ・フォー・キャンサー治療センター(HOPE 4 CANCER TREATMENT CENTER)の所長・アントニオ・ヒメネス博士の名著『ホープ・フォー・キャンサー〜がん治癒の七大原則』の日本語訳書が出版されました。今回はこの本をご紹介いたします。

本書ではオーソモレキュラー医学に基づいた栄養療法についても記されています。
章立ては以下の通りです。

第1章   スピリット、魂、肉体:人間のすべてを治癒する
第2章   がんとは - 何故がんにかかるか
第3章   最先端で安全ながんの診断法
第4章   効果の高いがん治療法を組み合わせる
第5章   免疫システムをパワーアップする手法
第6章   エデンの園をベースにした栄養
第7章   体を修復し回復させるサプリメント
第8章   癒しと長寿をもたらす解毒
第9章   酸素 ― 生命力の源
第10章 寄生虫、ウイルス、真菌バクテリア – がんとの関係と退治法
第11章 治癒へのライフスタイル
第12章 イエス・キリスト、復活、生命、偉大な医師
第13章 ふるまい・感情・スピリチュアル・セラピー
第14章 すべてを統合する

ホープ・フォー・キャンサー治療センターの全人的サポート

ヒメネス博士が率いるホープ・フォー・キャンサー治療センターには米国を中心に世界各国から患者が訪れます。センターの治療チームはがんの原因となっている本質的な部分から考え、がん患者に対して全人的なサポートを提供しています。

特に患者の心、体、精神を治療するためにがんを感情、スピリチュアル、肉体的な視点から据えているのが特徴です。そして「患者さんの“がん”ではなく、がんを持っているその人そのものを治療する」ための用意がなされています。

  1. 最新かつ安全で毒性のないがん治療からナチュロパシー(※1)まで幅広い選択肢がある。
  2. 外来で訪れる患者や入院患者にとって心地の良い近代的な環境。
  3. 十分に訓練された医療チームによって24時間、通常医療・統合医療・自然療法が提供される。
  4. 治療後、自宅で実施可能なプログラムがある。
  5. 世界各地の医師やスタッフとのネットワークによる長期的なサポートシステムが充実している。

(※1)人間が本来持つ自然治癒力を活かし、根本原因の治療を目指す自然療法のこと。

がんを治癒させる7大原則

ヒメネス博士は、がんを治療するためには患者という人間を多面的つまりあらゆる方向から捉える必要があると考え、治療の大きな鍵として下記7つの基本原則を挙げています。<図1>

(1)からだに毒とならないがん治療

(2)免疫の最適化

(3)治癒の土台となる栄養(野菜の全成分摂取など)

(4)デトックス(=解毒)

(5)酸素の供給

(6)腸内環境(細菌叢)の改善

(7)感情とスピリチュアルな癒やし

<図1>ヒメネス博士が考える7つの基本原則

そして、ホープ・フォー・キャンサー治療センターではこの基本原則に沿ったプログラムを提供しています。

基本原則(1)からだに毒とならないがん治療の中で、高濃度ビタミンC点滴療法は最も基本的な治療法の1つです。さらに、フォトダイナミック療法、マクロファージ活性化療法、温熱療法、幹細胞療法、高圧酸素療法、アミグダリン療法などを提供しています。

驚くべきホープ・フォー・キャンサー治療センターの治療成績

2019年、マレーシアの首都・クアラルンプールで開催された国際学会で、ヒメネス博士は彼の治療センターにおける治療成績を発表しました。一般的にステージ4の進行がんの1年・2年・5年生存率は、従来治療ではおよそ51%・39%・26%と推移します。一方、ヒメネス博士のチームでは、なんと94%・79%・77%という驚異的な治療成績だったのです。表にまとめてもこの差は歴然です。

 

          1年生存率

          2年生存率

            5年生存率

             標準治療

              51

             39

                26

 ヒメノス博士の治療チーム

              94

             79

                77

<表1>

おわりに

私の考えとして、ヒメネス博士の治療チームと同等の成績が得られるように、日本におけるがん治療について、根本的に考え方から変えていく必要があると感じています。それを実現するためにも、本書が日本におけるオーソモレキュラー医学に基づくがん治療のガイドブックとして、重要な役割を持つことが期待されます。