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【国際栄養医学シンポジウム2022連動記事 第6弾】がん領域で期待されるCBD

2022年9月18日、19日の2日間で開催する「国際栄養医学シンポジウム2022(日本オーソモレキュラー医学会 第4回総会)」では、健康・栄養分野において活躍されている著名な講師陣をお招きし、多彩なプログラムをご用意しています。

さらに今回は、初の試みとなる日本オーソモレキュラー医学会ならびに点滴療法研究会の合同開催となります。

JSOMウェブメディアでは本学会の開催に先立ち、各講師の講演内容について順次ご紹介していきたいと思います!第6回目となる今回は、1日目・18日にご講演いただく濱元 誠栄先生の「がん領域で期待されるCBD」をピックアップし、ご紹介いたします。

がん領域で期待されるCBD

昨今、がん領域においてCBD(カンナビジオール)への注目度が高まっている。

CBDには①抗腫瘍作用、②化学療法・放射線療法の増強作用、③化学療法による副作用の軽減、④癌性症状の緩和作用があるとされており、ここ数年で論文発表が急増している。

CBDの抗腫瘍作用には、増殖抑制、アポトーシスやオートファジーの促進による直接的な作用と、浸潤・転移の抑制、上皮間葉転換の抑制、血管新生の抑制などの間接的な作用があり、様々ながん種で研究が進んでいる。

膠芽腫、肺がん、胃がん、大腸がん、肝細胞がん、膵臓がん、乳がん、子宮頸がん、前立腺がん、白血病、リンパ腫などは前臨床試験で抗腫瘍効果が確認されており、膠芽腫ではすでにヒトでの臨床試験でも抗腫瘍効果が認められている。

また、CBDはカンナビノイド受容体を介して化学療法剤の腫瘍への取り込みを増加させる、放射線治療のDNA損傷効果を増強させるといった作用も前臨床試験では確認されている。

さらには、化学療法による悪心・嘔吐を軽減する、化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN)を軽減するなど、副作用対策としても期待されている。

緩和医療でもCBDは注目されており、がん性疼痛、吐き気、不安、不眠、うつ症状などを改善する可能性があるとして、臨床研究が進んでいる。

当日の発表では、CBDのこれらの作用についての詳細と今後の展望について述べる。





※濱元 誠栄先生の講演は、9/18(日)11:00より開始予定となっております。

※国際栄養医学シンポジウム2022へ参加ご希望の方は、こちらよりお申し込み下さい。

※講演プログラムの演題は配信日時点のものとなります。当日変更となる場合がございますので、その点ご留意いただきますようお願い申し上げます。

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