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小児、若者、妊婦への新型コロナワクチン接種は慎重に判断するべき

この記事の執筆者

鎌倉元気クリニック

一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会 代表理事。鎌倉元気クリニック 名誉院長。 杏林大学医学部卒、同大学院修了。 医学博士。杏林大学保健学部救急救命学科教授を経て、2008年より国際統合医療教育 ... [続きを見る]

2021年2月から新型コロナワクチンの接種が始まりました。今なお終息がみえないパンデミックを解決するための手段として期待されています。一方、安全性や中・長期的な体への影響は現時点では十分に確定されていないのが現状です。

重症患者を抑えて医療崩壊を防ぐという観点からみると、高齢者のワクチン接種は理にかなっています。では、重症化リスクが低い若年層や出産を控えている妊婦の接種はどうでしょうか。そこで今回は「若年層と妊婦の新型コロナワクチン接種」に焦点を当ててお話ししたいと思います。

新型コロナワクチンの副反応が疑われる死亡者の増加

2021年2月から日本国内でも新型コロナウイルスに対するワクチン接種が始まりました。新型コロナワクチンは世界各国でパンデミックを解決するための手段として期待されていますが、安全性については様々な懸念が出ているのも事実です。

米国の国立疾病予防管理センター(CDC)が運営する『予防接種後副反応報告システム』(以下VAERSと記載)には、ワクチンの副反応もしくは副反応が疑われるあらゆるケースが報告されています。VAERSによれば、昨年12月より本年7月2日までの7ヶ月間で新型コロナワクチンの副反応が疑われる死亡者は5,036人に達しています。

もちろん、ここに掲載される全ての死亡例が新型コロナワクチンの副反応というわけではないでしょう。ところが、同じVAERSの報告ではその前年1年間のインフルエンザワクチンによる死亡者は100人以下と記載されています。死亡者数にのみ焦点を当てると、VAERSの新型コロナワクチンにおける死亡報告例がかなり高い数字であることが理解できると思います。

日本でも医療従事者や高齢者、基礎疾患のある人から接種が始まり、一般成人まで接種の年齢が引き下がっています。2021年6月23日の厚生労働省の報告によると2021年2月17日から7月11日までの5ヶ月間に663件の死亡例が確認されており、3例はワクチンとの因果関係はなし、660例に関しては情報不足のためにワクチンとの因果関係が評価できないとしています。

こうした情報を踏まえて、ワクチン接種についてはリスクとベネフィットの双方を比較した上で各々が慎重に選択しなければいけないと考えています。

私自身はワクチン反対派でもなければワクチン推進派でもありません。一人ひとりが多くの情報を集めた上で接種するかどうか決めるべきというのが私の意見です。

妊婦に対するワクチンの安全性は?

2021年4月21日、米国疾病予防管理センター(CDC)は医学誌『The New England Journal of Medicine』に新型コロナワクチンが妊婦に及ぼす影響について、安全性の問題はないとする予備調査結果を発表しました。

論文は2020年12月14日から2021年2月28日の2ヶ月半の間に接種した35,691人の妊婦が登録、3月30日に電話調査を行うことができた3,958人の分析です(全員を対象とした調査ではありません)。

しかしながら接種から1〜3ヶ月半後の調査ということは、妊娠初期にワクチンを接種した妊婦はその時点では出産していません。このケースにおける早産や生まれる子どもへの影響を示すデータは全くないということです。さらに、生まれた子どもへの影響を知るには何年もかかるのが現実です。

この論文の著者もはっきりと「全ての妊婦を調査したわけではなく、あくまでも短期的な結果であり、長期的な問題はわからない」と述べています。

安全性の担保ができていない以上、妊娠中の女性や今後妊娠を予定している女性の新型コロナワクチン接種については極めて慎重に選択する必要があります。

12歳まで引き下げられた接種対象年齢

厚生労働省はファイザー社の新型コロナワクチンの海外での臨床試験結果を踏まえ、2021年6月1日より予防接種法に基づく接種対象年齢を当初の16歳以上から12歳以上に引き下げ、接種対象年齢を拡大しました。加えて、生後6ヶ月~11歳までを対象とした臨床試験が海外で実施されていることも明らかになりました。

私は国際オーソモレキュラー医学会に所属する世界の栄養療法の専門家54人による検討委員会に加わっていますが、この検討委員会内のメールボックスには毎日のように世界各国の新型コロナ関連情報が届きます。

その中でも小児・青少年・妊娠可能年齢の女性における新型コロナワクチン接種が話題になっています。そして意見の多くは「現時点では安全性が確立されていない新型コロナワクチンを、将来を担う若い世代に接種すべきではない」というものでした。

私個人としても、若年層に対するワクチン接種に関しては講演やSNSなどで懸念を表明していましたが、全国民へのワクチン接種を目指して推し進める流れが止まる様子はありません。

「子どもへのワクチン接種」科学者が親に提案したこと

そのような状況下で、心強い情報が届きました。2021年6月19日朝にカナダから1通のメールニュースが届きました。送り主は「Canadian Covid Care Alliance (以下CCCAと記載)」という独立したカナダの医師・科学者・医療従事者の組織です。

CCCAでは新型コロナウイルス感染による入院患者数を減らすことでカナダ国民の命を救い、コロナ前の社会をできる限り早く戻せるように、国民に最高レベルのバランスの取れたエビデンスに基づく情報の提供を行っています。<写真1><写真2>

<写真1>Canadian Covid Care Alliance (CCCA)のロゴ

<写真2> CCCAのホームページ


そして、カナダのゲルフ大学助教授でウイルス免疫学が専門のバイラム・ブライドル博士が『子どもと新型コロナワクチン:科学者による親のためのガイド』を発表しました。その中で彼は次のような事実を明らかにし「今は子どもへのワクチン接種を待つべきである」としています。

  1. カナダ国内における子どもや青年の大多数にとって新型コロナウイルスは大きな脅威ではありません。2021年5月28日現在、19歳以下で新型コロナに感染した259,308人のうち死亡例は1例であり、季節性インフルエンザ感染の方がはるかに重症化リスクが高いのです。

  2. ファイザー製ワクチンの小児の臨床データは限られており、深刻な副作用や長期的な安全性および有効性に関する情報は提供されていません。12〜15歳の2,260人の子どもと青年のうち1,131人がワクチンを接種しました。
    これでは稀に生じる可能性がある深刻な副作用の評価ができません。また、2回目の投与後12か月ほどの期間しか追跡していないため、長期的な安全性を裏付けるデータはありません。

  3. ファイザー社のデータでは、筋注で接種したワクチンは筋肉内から全身に拡がり、卵巣や肝臓に蓄積します。そこで作られたスパイクタンパクが体にどのような影響を与えるかは現時点では不明です。

  4. ファイザー社の毒性試験はマウスで評価しています。しかし、マウスのACE2受容体との結合はサルや人間と比べてはるかに弱いものです。これではスパイクタンパクの毒性の正当な評価はできません。

これらを指し示した上で、ブライドル博士は「このように安全性が未評価の状態で、子ども達や青年に急いでワクチンを接種するべきではない。特にこの年齢に対する安全性ははるかに高いものでなければならない。これらの研究が行われるまで、カナダ政府は子どもと青年への大量予防接種プログラムを停止させ、スパイクタンパク質の潜在的な病原性について明らかにするべきだ」と締めくくっています。

余談ですが、トロントに住む友人は「ブライドル博士は素晴らしい。しかし彼は将来、国からの研究費をもらえなくなる可能性がある」と話していました。私は友人の話に耳を傾けながら、それは日本でも起こり得ることかもしれないと感じました。

日本における若年層へのワクチン接種に対する“新しい動き”

CCCAに問い合わせたところ、活動の中心となっているのはトロント市の歯科医師ジェニファー・ヒバード先生とのことでした。彼女は昨年12月、私とのインタビューをFacebookに掲載したのですが、すぐに削除されました。

「それでは」と彼女がCCCAを立ち上げたと聞き、私はヒバード先生と連絡を取り、日本で行う活動への全面援助を取り付けました。私は知り合いの女性医師および歯科医師の先生に声をかけ、女性目線で青少年のワクチン接種を安全性が確認されるまでは一旦停止させる活動を始めることになりました。

また、折しも未成年への新型コロナワクチン接種に反対を表明している大阪府泉大津市の南出賢一市長と京都でお会いしました。<写真3>

<写真3>南出賢一市長と筆者


ワクチン慎重派と自負している柳澤は南出市長の活動に賛同し、同じ考えを共有する医師・歯科医師とともに広げる活動を行っていきます。

率直に申し上げて、日本のこれからを担う未来ある若者に中長期の安全性評価が十分に確立されていないワクチンを打ってまで(高齢の)私を守ってもらいたいとは思いません。それならば、新型コロナウイルス感染による死亡者の96%を占める60歳以上の高齢者にワクチンを接種するか隔離を行うのが先決ではないでしょうか。読者の皆様のご支援をお願いできれば幸いです。





<参考文献>

(1)Shimabukuro TT et al. : Preliminary Findings of mRNA Covid-19 Vaccine Safety in Pregnant Persons. N Engl J Med 2021; 384:2273-2282

(2)Canadian Covid Care Alliance (CCCA)のウェブサイトhttps://www.canadiancovidcarealliance.org

(3)日本のPMDAに掲載されているファイザー製ワクチン接種後の臓器分布データhttps://www.pmda.go.jp/drugs/2021/P20210212001/672212000_30300AMX00231_I100_1.pdf#page=16