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緑茶を飲みたい3つの理由 ①緑茶と脂肪燃焼

この記事の執筆者

鎌倉元気クリニック

一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会 代表理事。鎌倉元気クリニック 名誉院長。 杏林大学医学部卒、同大学院修了。 医学博士。杏林大学保健学部救急救命学科教授を経て、2008年より国際統合医療教育 ... [続きを見る]

緑茶は日本人にとって馴染み深い飲料です。現代では海外でもその需要は高まりを見せ、今や世界基準の飲み物となっています。数多くある「お茶」カテゴリーの中の一つと言えばそれまでですが、緑茶には多くの作用があることをご存知でしょうか。今回はそれらの作用の中からさらに大別し、緑茶の3つの魅力について解説していきたいと思います。第一弾となる今回は、緑茶と脂肪燃焼の相関についてお話しします。

代謝を高めて脂肪燃焼を促す?

これまでの多くの研究により、緑茶には代謝率を高める作用があることが明らかにされており、短期的に脂肪燃焼を増加させる可能性があります。“脂肪を燃焼させる”と謳っている市販サプリメントの成分リストを見ると、その中には緑茶が含まれているものが多くあります。というのも、研究によると緑茶には脂肪燃焼を促し代謝率を高める作用があるためです。

ある研究によれば、緑茶は茶カテキンとカフェインの両方を含んでいるため、カテコールO-メチルトランスフェラーゼ(ドーパミン、アドレナリン等のカテコールアミン類を分解する酵素の一つ)のとホスホジエステラーゼの抑制を介して代謝率を高めている可能性があります。特にこのメカニズムは相乗的に機能することがあります。さらに茶カテキンの抗血管新生特性により、太りすぎや肥満の発症を抑える可能性があります。加えて、白色脂肪組織の交感神経支配を通じて体脂肪総量の調節に関わっている可能性があります。

実際、10名の健康な男性を対象とした研究では、緑茶抽出物を摂取すると燃焼カロリーが4%増加しました。また、12名の健康な男性を対象とした別の研究においては、緑茶抽出物摂取群はプラセボ群よりも酸化による脂肪分解を17%増加させていました。

ただ、一部の研究では緑茶による代謝の増加がみられません。これは研究方法による差異であると考えられます。さらにカフェインは脂肪組織から脂肪酸をエネルギー源として動員し、身体的パフォーマンスを改善する可能性があります。これまでの2つのレビュー研究では、カフェインが身体的パフォーマンスを11〜12%向上させることがわかっています。

体重減少に一役買う?

いくつかの研究では、緑茶の摂取が体重減少につながる可能性を示唆しています。とりわけ危険な内臓脂肪を減らすために効果的かもしれません。先ほどお伝えした通り、緑茶の持つ短期的に代謝を高める作用を考えると、緑茶が体重減少のサポートをしてくれるということは理にかなっています。複数の研究でも、緑茶が体脂肪(特に腹部)の減少に役立つことを示しています。(1)(2)

240名の肥満患者を対象とした12週間のランダム化比較試験において、緑茶グループ群はコントロール群と比較して体脂肪率・体重・胴囲および腹部の脂肪が大幅に減少しました。(3)  ただし、一部の研究では緑茶による体重減少の統計的に有意な増加が示されなかったため、この効果を追認するにはさらなる研究を行う必要があります。

まとめ

今回は緑茶と脂肪燃焼の関係性についてお伝えしました。緑茶を飲めば必ず体重が減少するとは当然ながら言い切れません。前述したように、効果を示した研究がある一方、有意な差はみられなかったとする研究も存在します。とはいうものの「体型維持に役立つかもしれない飲み物」という響きは魅力的ではないでしょうか。





<参考文献>

(1) https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0031938407004003
(2) https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1038/oby.2009.256
(3) https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1038/oby.2007.176
(4)https://www.healthline.com/nutrition/top-10-evidence-based-health-benefits-of-green-tea