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オーソモレキュラー医学ニュースサービスー日本語版

国際版編集主幹Andrew W. Saul, Ph.D. (USA)
日本語版監修柳澤 厚生(国際オーソモレキュラー医学会会長)
溝口 徹(みぞぐちクリニック)
姫野 友美(ひめのともみクリニック)
北原 健(日本オーソモレキュラー医学会理事)
翻訳協力Wismettacフーズ株式会社ナチュメディカ事業G

* 国際オーソモレキュラー医学会ニュース<日本語版>は自由に引用・配信ができます。引用の際は必ず引用元「国際オーソモレキュラー医学会ニュース」とURL(https://isom-japan.org/)を記載してください。

「病気をなくす」にはたくさんのビタミンDが必要である

(OMNS、2012年2月12日)
栄養医学について学ぶ方法として、逆にメディアを利用する手もある。医薬品を擁護しているウェブサイトや新聞・雑誌に「読んではいけない」と書かれている本やウェブサイトそのものを読んでみよう。また、こうした医療関係のメディアが、新しい本について大騒ぎし称賛していたら、セカンドオピニオンの出番である。セカンドオピニオンでは鋭い指摘をするオーソモレキュラー医学・ニュースサービスが、初めてのブックレビューをする。
編集者 Andrew W. S

執筆者: サンライト栄養健康研究センター(サンフランシスコ) William B. Grant, Ph.D.

David B. Agus, M.D.著The End of Illness(病気の終わり)という本(Free Press, NY, 2011)には、生活習慣の選択肢について優れた指摘がいくつか含まれているかもしれないが、ビタミンDについては大きく的を外している。ビタミンDは、人がずっと必要としてきた天然の化合物である。ビタミンDの役割に関する知識の多くは、ガン[1-4]、循環器疾患[5,6]、糖尿病[5]などの病気、ならびに全死亡率[7]に関する生態学的(地理学的)研究および観察研究から得られたものである。ビタミンDの
効果はよく知られており、複数のレビューにも示されている[8,9]。

Dr. Agusは医師というバックグラウンドがあるので、人体が慣れていない人工化合物である医薬品の効果と副作用を見極めるためには無作為化比較試験(RCT)を実施するというのが普通のことである。第6章「Proceed with Caution(要注意事項)」では、ビタミンDについても同じアプローチを活用しRCTを利用している。彼は、思い通りの結果が得られたRCTを探す代わりに、不成功に終わった2つのRCT(1つは骨関節炎に伴う痛みに関するもの、もう1つは転倒と骨折を対象とし極めて高い年間用量を伴うもの[10])、および血清中の25-ヒドロキシ・ビタミンD[25(OH)D]値と前立腺ガンの発生率に関する観察研究[11]について強調し良い結果のRCTを顧みず、結果が悪かった方のRCTを引用した。ビタミンDによって、ガン[12,13]、股関節部の骨折[14]、A型インフルエンザ[15]、肺炎[16]のリスクが低下し、循環器疾患と診断された後の生存率が高くなり[17]、全死亡率が低くなる[18]ことの十分なエビデンスが、いくつかのRCTで示されている。最近行われたRCTでは、妊婦と授乳婦は1日当たり最低4,000 IUのビタミンDが必要であること、および副作用はないことがわかっている[19]。Dr. Agusは、ビタミンDの補給に関するRCTの包括的レビューをするというより、自論を裏付けるため論文のえり好みをした。それにもかかわらず、すべてのRCTが思い通りの結果をもたらしたわけではない。ビタミンDを用いたRCTで、思い通りの結果が得られたものがそれ以上報告されていないのは、以下の複数の理由による。
・以前の研究の大半にてビタミンDの使用量は1日当たり400 IUに過ぎず、この量はほとんどの健康転帰にとって少なすぎる。
・ビタミンDは多くの種類の疾患に効果があることが、この数年間で確認されている。
・ビタミンDには、食品、サプリメント、太陽紫外線B波(UVB)など、多くの摂取源がある。
・ビタミンDの経口摂取量に対し、血清25(OH) D値にはかなりの個人差がある。

Dr. Agusは、疾患の転帰に関して、ビタミンDのようなものが原因であると見なすことができるか評価するためのもう一つの方法を見逃していた。British Medical Societyの尊敬すべき会長A. Bradford Hillは、1965年の会長演説の中で、生体系における因果関係評価基準について説明した[20]。その基準とは、関連の強さ、一貫性、特異性、一時性、生物学的傾向性、妥当性(メカニズム)、統一性、実験(RCT)および類似性である。後に、除外をする交絡因子とバイアスが追加された[21]。すべての基準を満たす必要はなく、特異性など、ビタミンDに当てはまらないものもいくつかある。しかし、より多くの基準を満たしているほうが良い。Hillの基準により、多種のガン[22]、歯周疾患[23]および多発性硬化症[24]について十分な裏付けが見つかっている。

Dr. Agusは、2008年の国際ガン研究機関(IARC)による報告書[25]を一つの理由として、ビタミンDにガンのリスクを低下させる効果があることを否定した。この報告書の執筆者らは主に皮膚科医であり、皮膚科医というのは、黒色腫と皮膚ガンを防ぐため、日光に当たらないようにさせることを自己の使命と考えている。この報告書は、かなりバイアスがかかっていることが判明している[26]。また、Dr. Agusは、緯度の高い地域のほうがガン罹患率が高く、これはゲノム効果による可能性があると示唆しているが、北欧諸国におけるガン罹患率の職業別比較結果を見ると、この考えが正しくないことがわかる。屋外で行う職業を持つグループでは、屋内で行う職業を持つグループと比較して、少なくとも13種類のガンのリスクが低くなっていたのである[27]。紫外線照射の評価基準は、男性の場合、肺ガンを差し引いた口唇ガンの標準化罹患比であった。これは身体活動によって左右される可能性は低い。

本のカバーに記載されている基本的な推奨事項や、アスピリン、スタチン薬、ならびに毎年のインフルエンザ予防接種については、何らかの問題がある。あるメタ分析によると、様々な疾患の治療を受けているグループでは、アスピリンによって死亡率が約18%低下することが判明したが、概して健康なグループでは、何の効果も見られなかった[28]。10万人を超えるRCT被験者を対象とした別のメタ分析では、全死亡率に対する効果(6%低下)が見られたが、出血性脳卒中、大量出血および胃腸管出血のリスクが高くなっていた[29]。低量のアスピリンを10年間飲んでいたグループでは、約1.3%が消化管出血を患っており[30]、また、アスピリンなどのNSAID(非ステロイド抗炎症薬)を飲んでいたグループのうち、上部消化管出血を患っていたグループでは、約20%が死亡している[31]。このように、健康な人がアスピリンを使用した場合の副作用のリスクは、その効果を上回っている。

一般集団に対するスタチン薬の使用では、良好な予後が得られている。あるレビューでは、スタチン薬によって全死亡率が10~17%低下することが判明している[32]。しかし、スタチン薬の重要な効果の一つは、ビタミンDの効果を高めることであり[33-35]、それならビタミンDだけ摂ったらどうだろう。

インフルエンザの予防接種については、有効であることを示すエビデンスは限られている。10件のRCTを調べたあるレビューによると、18~65歳の成人に対する有効性は59%ということである[36]。また、別のレビューによると、「肺炎などの合併症、入院、およびインフルエンザに特定した死亡率と全死亡率に対するインフルエンザのワクチン接種の有効性を示す良質なエビデンスは、驚くほど限られている(すべてB級やC級であるか、存在していない)」ということである[37]。一方、2004年に行われたレビューによると、「ワクチンの有効性は、臨床的に診断されるケースのインフルエンザの予防においては22%(95% CI = 16-28)、検査で確認されるケースのインフルエンザの予防においては63%(95% CI = 53-71)」ということである[38]。インフルエンザワクチンの有効性に関する報告書に伴う問題の一つに、選択バイアスがある[39]。インフルエンザのワクチン接種に効果がないことを示す研究に、誰が資金を提供し、それを発表するだろうか。

一方、日本の学童に関するRCTでは、1日当たり1200 IUのビタミンD3を摂ることにより、A型インフルエンザのリスクが約64%低下することが判明した[40]。また、カブールで行われたRCTでは、ビタミンDにより、子どもにおける肺炎のリスクが低下することがわかっている[41]。また、ある生態学的研究によると、米国での1918~19年のインフルエンザ大流行時における、肺炎を主因とする死亡率の半分が、日光紫外線B波の照射量によって解明されるということである[42]。2009年に流行したH1N1 亜型インフルエンザを含め、1918~19 に流行したA型インフルエンザに対する効果は、インフルエンザの予防接種もビタミンDも似たようなものと思われる。

Dr. Agusは、ビタミンDの経口摂取を不自然と見なしている。しかし、魚からビタミンDを摂るのも経口摂取であり、そうすることにより人々は、5カ月のビタミンDウィンター(訳註:紫外線を浴びて体内でビタミンDを生成することができない冬の季節)がある北極圏に千年も住むことができたのである[43,44][45] 。(訳註:Referenceには45がありません)

アスピリンと異なり、ビタミンDは、長期間にわたり1日20,000 IU以上摂らないかぎり、副作用はない。この上限を超えると、高カルシウム血症を生じることがある。ビタミンDの研究者たちは、血清中の25(OH)D濃度を 30~40 ng/ml(75~100 nmol/l)に保つことを推奨している[9]。この数値は、米国医学研究所(IOM)が推奨している20 ng/ml(50 nmol/l)と600 IU/日をはるかに上回っている[46]。残念ながら、IOM委員会が信頼しているのは、RCTだけであり、生態学的研究、観察研究および基礎研究から得られたビタミンDの健康効果に関する豊富な情報ではない[47]。また、IOM委員会は、効果が示されているRCTであっても、600 IU/日と20 ng/mlをビタミンDの推奨値として設定するという自己の目標と一致していなければ除外することにしている。Hollisとその同僚による研究[19]もその一つであり、この研究では、妊婦と授乳婦に対し、はるかに高い値を推奨する結果に至っている[48]。内分泌学会(Endocrine Society)では、その後、濃度として30 ng/ml、ビタミンD3の摂取量として1日当たり1500~2000 IUを推奨している[49]。

Dr. Agusはまた、体を動かすことを推奨しており、冠動脈性心疾患による職業別の死亡リスクに関する研究を提示している。1953年に掲載された論文によると、重労働を伴う職業に従事しているグループでは、軽作業に携わっているグループと比較して、死亡率が約半分となっていた[50]。すでに述べたように、北欧諸国にて、作業の多くを屋外で行う職業に従事しているグループでは、ガン罹患率が低くなっている。屋外で体を動かすことにより、ビタミンDの生成が引き起こされるのである。

最後に、ビタミンDの重要性に関する言葉を一つ述べる。これは、紫外線損傷からの保護と、ビタミンD生成との交換取引であり、皮膚色素沈着が、熱帯地方の平野部における非常に濃いものから、北欧における非常に薄いものまで多様であるのは、こうした理由による[43,44]。体内のビタミンDの90%は日光によってもたらされるにもかかわらず、現代の生活習慣では、ほとんどの人が日光から十分なビタミンDを得ることはできない[51]。このため、最適な健康状態を得るのに十分なビタミンDを得るためには、サプリメントも効果的な方法である[52,53]。

医療制度にてビタミンDが好まれていないのは、それが非常に安価なだけでなく、多種類の疾患のリスクを低減できる効果が非常に高いため、収入と利益が少なくなるからである。

 

参考文献:

大半の参考文献について、http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/?から抄録を見ることができる(著者名およびタイトルの一部を入力して検索すること)。全文が無料閲覧できるリンクも以下に示す。
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日本語訳監修:北原 健(日本オーソモレキュラー医学会)