AGA治療における副作用の種類とは?対処法や治療薬の特性もご紹介!
AGA治療について調べていると、いろいろな情報が出てきますよね。
「体毛が濃くなったらどうしよう…」
「性欲減退したらどうしよう…」
と思って、治療を始めたいけどなかなか始められない人も多いのではないでしょうか?
AGA治療薬にはいろいろな種類があり、それぞれ効果の特性であったり、どういった作用の仕方で発毛を促すのかによって、副作用もそれぞれ異なります。
AGA治療をはじめる際には、専門家と相談し、ご自身の身体に合わせた治療方針を考えることで、事前に副作用のリスクを防げることもあります。
専門家と相談する上での予備知識として、ここでは、
- 副作用はどんなものがあるのか?
- 副作用が出たときにどのように対応したらいいのか?
- AGA治療薬の種類
について詳しくまとめていきます。
おすすめのAGAクリニックが知りたい方や、AGAのオンライン診療クリニックのおすすめをお探しで迷われている方も、ぜひご一読ください。
副作用の種類
毛が濃くなる
薄毛治療を行っていたら全身の体毛が増加した!ということを聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
これは主に「ミノキシジル」などのAGA治療薬によって出る副作用の可能性があります。
薄毛治療薬には血流を促進させる効果があるのですが、これにより発毛成分が全身に巡り体毛が増加してしまうことがあります。これを「多毛症」と言います。
ひげや体毛が今より濃くなってしまうと困る方は、ひげや体毛が濃くなってしまうミノキシジルでのAGA治療はデメリットに感じるかもしれません。
「多毛症って治るの?戻るの?」
と不安に思われる方もいると思います。
AGA治療薬によって多毛症になった場合は治療薬の服用をやめると、体毛は薄くなると言われています。安心してAGA治療に取り組んでもらえたらと思います。
多毛症の副作用が出ることが心配で気になる方は、事前に医師に多毛症が副作用で出ることは避けたいということを相談して治療の方針を決めてもらうことをおすすめします。
ミノキシジルには内服薬、外用薬があります。
どちらも全身の体毛の増加に影響がある可能性はあります。
内服薬と外用薬のどちらが多毛症の副作用が大きいかと言うと、内服薬の方が全身の体毛が増加する可能性が大きいと言われています。
内服薬は全身に治療薬の効果が巡るので、全身の体毛が結果として濃くなるということです。
外用薬は、薄毛の気になる部分に塗るので、内服薬より治療薬の効果が全身に影響を与えづらいので、体毛が濃くなる可能性が低いと言えるでしょう。
ちなみに「体毛だけが濃くなり頭髪は薄くなる」そのようなケースは基本的には無いと言われています。
倦怠感
「AGA治療をはじめてから体のだるさを感じるようになりました。」
誰しも健康的に薄毛治療に取り組みたいと思っていると思います。
薄毛治療は継続的におこなっていくことが重要になりますので、副作用の影響で日常生活や仕事に影響が出てしまうと治療を継続することが難しく感じる人もいるかと思います。
AGA治療薬による倦怠感の原因は肝機能の影響かもしれません。
腸が吸収した栄養をエネルギーに変え、有害なものは低い毒性のものに変える代謝という働きを担っているのが「肝臓」になります。
体調が優れず肝機能が低下していたり、肝臓に持病があったり、内服薬の服用が多い場合に、十分な代謝が行われないことがあります。
肝臓が弱り細胞が傷ついたり、正常に胆汁が流れなくなると様々な影響が体に出ることがあります。
倦怠感などの副作用に気が付かずに、AGA治療薬の服用を続けるとさらに肝臓に負担がかかり、1000人に2人くらいの割合で「肝機能障害」が起こる可能性があります。
AGA治療をはじめてから、倦怠感を感じた場合には自分で治療の継続中断を判断せずに専門家に相談することをおすすめします。
性欲減少、ED(勃起不全)
AGA治療薬の副作用で性欲が減少したりED(勃起不全)になる可能性があるようです。
性欲の減少やED(勃起不全)は妊活を考えている方だったり、パートナーとのスキンシップにも影響が出てしまう可能性もあります。
そもそも、薄毛治療に取り組もうと思った根本的な理由が満たされなくなってしまう方もいるかもしれません。
ジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンが、毛母細胞の中にある男性ホルモン受容体と結びつくと、脱毛シグナルが出され成長期が終了します。長く太い毛になる前に抜けてしまうため、十分に育っていない短い毛が多くなってしまいます。
このジヒドロテストステロン(DHT)はテストステロンと5αリダクターゼ(還元酵素)が結びつくことによって生成されます。
フィナステリドやデュタステリドを含むAGA治療薬はこの5αリダクターゼ(還元酵素)を抑えるAGA治療薬になります。
これらのAGA治療薬のメインの作用の影響で、テストステロンにわずかながら影響している可能性があるため性欲や男性機能に影響があると考えられます。
ED(勃起不全)は些細でデリケートなことがきっかけで起こることがあるため、AGA治療薬の服用をやめたあともED(勃起不全)が続く可能性もあります。
AGA治療薬による副作用だけではなく、AGA治療前からED予備軍であった可能性や、性交渉へのプレッシャーがあったりと、別の要因を考えてみることも重要かもしれません。
動悸息切れ
「AGA治療をはじめたら動悸が出たり息切れするようになりました。」
AGA治療薬の副作用による動悸息切れは「ミノキシジル」などによる副作用だと言われています。
ミノキシジルの効果に血行促進があるのですが、血行が促進されると血管が拡張されます。
それにより神経が圧迫されることがあるため、それにより動悸や息切れが起こる可能性があります。
見た目がわかわかしくなっても、動悸息切れにより体力の衰えを感じてしまっては、せっかく薄毛治療している意味がないと思われる方もいらっしゃるかもしれないので、薄毛を治療してなにがしたいのか?を含めて、医師と治療方針の相談をするといいかもしれません。
立ちくらみ
他の副作用でも度々出てきていますが「ミノキシジル」などには血管を拡張させる作用があります。
高血圧の治療薬として日本では認可されていないのですが、アメリカでは降圧剤として用いられる場合もあります。
ミノキシジルを服用すると血圧が下がってしまうことがあるため、低血圧になり立ちくらみしてしまう可能性があります。
薄毛治療は継続的に行うことが重要なので、立ちくらみなどによって、日常生活や仕事などに影響が出てしまうと、治療が困難になってしまう方もいるかもしれません。
立ちくらみの症状が出た場合には、専門家に相談するようにしましょう。
頭皮のかゆみ、かぶれ、赤み
外用薬があっていない場合に症状が現れる可能性があります。
外用薬があっていない場合、かゆみ、かぶれ、紅斑、湿疹、フケが出る、毛包炎等の症状が出る場合があります。
かゆみがひどく日常生活や仕事に支障が出てしまうと、仕事や生活に影響が出てしまうこともあるかもしれません。
薄毛が改善されても、フケが出てしまうと、違った問題が出てきてしまう人もいるでしょう。
頭皮トラブルを放置したままにしておくと、別の脱毛症を引き起こす可能性がありますので、そのままにせず専門家に相談することをおすすめします。
副作用が出たときの対処法
医師に相談する
AGA治療に取り組む中で体調の変化や副作用の症状が表れた場合には、はじめに医師に相談することをおすすめします。
実際には副作用が起きる確率は低いです。
もし体調の変化や副作用の症状が表れた時には、人それぞれ体質や体調も異なりますので、自分で治療の中断や継続を判断することは危険です。
自分の判断で治療の継続や中断を決めてしまうと、副作用の症状が悪化する可能性もあるので取り返しのつかないことになってしまうかもしれません。
AGA治療をやめてしまうと、これまでの治療の効果は失われてしまいますので、元の抜け毛状態や薄毛状態に戻ってしまいます。
一度髪の毛が生えたからといってやめてしまうと元に戻ってしまうのは、AGAの脱毛は進行性の症状だからです。
副作用が表れて医師に相談した場合の対処法は以下の2つになります。
- AGA治療薬を調整し量を減らす
- AGA治療薬の種類を変更し治療方針を変える
医師と相談し適切な治療方針で治療していけば、副作用が表れることなく治療していくこともできます。
それではそれぞれの対処法について詳しくみていきましょう。
AGA治療薬を調整し量を減らす
AGA治療薬を服用して副作用が起こる原因として、服用している薬の量が多いということがあるかもしれません。
AGA治療で重要なことは継続して治療し続けることです。
「薬の量=発毛する髪の毛が増える」というようなことはありません。
AGA治療薬を多く摂取しすぎるとむしろ肝臓や腎臓に負担がかかることがあるので、その結果、副作用により体調が悪くなり、日常生活や仕事に影響が出てしまうと、AGA治療をすることが難しくなってしまうかもしれません。
AGA治療薬の量を調整し減らすことで副作用の症状がよくならないときには、専門家と相談して治療を中断するということもあります。
健康的に安心してAGA治療を継続していくためにも、専門家と相談し適切な治療方針のもと、治療を継続して行っていきましょう。
AGA治療をやめた方がいいタイミングは?
AGA治療をやめた方がいいタイミングは以下になります。
- 1年間治療しても効果が出ない
- 激しい副作用が起きた
AGA治療では一般的に効果が出るまで早くても3か月ほどと言われています。遅くても半年から1年ほどで効果を実感する方が多いです。
治療をはじめてから1年経過しても効果が実感できないなら、AGA以外の他の脱毛症である可能性があるかもしれません。
あまりにも強い副作用が表れた時には、症状をこれ以上悪化させないために、まず医師に相談しましょう。
AGA治療薬の種類
薬名:プロペシア(成分:フィナステリド)
効果:抜け毛の原因となる成分の生成を抑える
服用方法:内服薬
副作用:肝機能障害、勃起不全、リビドー(性欲)減退、精液量減少、射精障害、睾丸痛、発疹など
その他:厚生労働省に2005年に承認され、国内で最初に発売されたAGA治療薬
薬名:サガーロ(成分:デュタステリド)
効果:抜け毛の原因となる成分の生成を抑える
服用方法:内服薬
副作用:勃起不全、リビドー(性欲)減退、精液量減少、射精障害、食欲不振、全身倦怠感、肝機能障害、黄疸など
その他:プロペシアでは効果がなかった薄毛患者がザガーロで発毛効果があったという事例があり注目されている。
薬名:ミノキシジル
効果:血行を促進し毛乳頭細胞に働きかけヘアサイクルを延長させる
服用方法:内服薬、外用薬
副作用:初期脱毛、皮膚炎、動悸、息切れ、頭痛、めまい、手足・顔のむくみ、多毛症、肝機能障害、心疾患など
その他:国内未承認の治療薬のため、一般的な皮膚科や薬局では取り扱いがありません。クリニックで処方される治療薬は、独自に成分調査を行った、安全性の高い薬になります。
薬名:アデノシン
効果:毛髪成長因子の増加
服用方法:外用薬
副作用:頭皮にかゆみが生じる可能性がまれにありますが、アデノシンは人間の体内で生成されるものなので、単体での副作用は見つかっていないと言われています。
その他:アデノシンは体内で生産される物質なので副作用のリスクが少ない。
まとめ
- 副作用はどんなものがあるのか?
- 副作用が出たときにどのように対応したらいいのか?
- AGA治療薬の種類
について解説させていただきました。
AGA治療を開始する前には、専門家と相談し治療方針を決めてらうことをおすすめしますが、事前にどんな副作用があり、副作用が出たときの対処法、AGA治療薬ごとの特性を知っておくことで、治療方針の検討も的確におこなうことが出来ると思います。
AGA治療を行いたいと思った理由は人それぞれだと思います。
発毛が実感できたとしても、副作用による別の要因で、発毛しても本来ほしかった結果が得られなくなってしまったら、本末転倒になってしまいます。
薄毛を治療することで望んだ生活や未来を手に入れるために、安心して健康的で継続的な治療をしていっていただければと思います。
この記事の監修について | |
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監修 | 一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会(JSOM) ・英称:Japanese Society for Orthomolecular Medicine ・URL:https://isom-japan.org/top_after |
活動内容 | ・メディアおよびPR活動 ・健康関連事業の監修 ・セミナー ・世界大会(学会) |
事務局情報 | ・学会名:一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会 ・設立年:2002年(2017年一般社団法人化) ・住所:〒106-0044 東京都港区東麻布1-9-11 GROWTH BY IOQ 10F AVVERARSI内 |