ログイン 会員登録

ナイアシン(ビタミンB3)の素晴らしい健康効果 vol.3

〜寿命延長、花粉症、二日酔い、統合失調症、うつ、不眠、脂質異常症、ダイエット、アンチエイジング〜

この記事の執筆者

法政大学 教授

医学博士。産業衛生専門医・指導医。社会医学系専門医・指導医。専門は予防医学、産業保健、分子整合栄養療法

ナイアシンの代表的な副作用である「ナイアシンフラッシュ」は、皮膚の赤みやかゆみが出る一時的な反応で、多くは数時間で自然におさまります。アナフィラキシーショックとは異なり、体に大きな危険があるものではありません。

本記事では、宮川先生ご自身のナイアシンフラッシュ体験をもとに、その仕組みや正しい対処法、少量から始める工夫、ビタミンC併用の重要性などを解説します。

ナイアシンの副作用 フラッシュ、胃腸症状

ナイアシンの一番大きい副作用はフラッシュ(皮膚紅潮)、かゆみ、発疹です。これは、血管壁でプロスタグランジンE1の合成が促進され、血流量が増加し、ヒスタミンの放出が増加するためです。副作用について知らないで飲むと何が起こったかとびっくりしてしまうほどです。少量のナイアシンを10日間程度摂って血中濃度が安定すると収まる方が多いのですが、そこまで行きつかず、この副作用のために、服用を中断してしまう人が多くいます。素晴らしい効果のあるナイアシンを飲むのをあきらめてしまうのはとてももったいないことです。

けれどもやはり、フラッシュが出ると、「薬で皮膚が赤くなる」というのをいわゆる「アナフィラキシーショック」だと勘違いしてしまい、慌ててしまう人が多いのです。

ナイアシンを飲んで、出るのはフラッシュであって、アナフィラキシーショックではありません。ほとんどは1時間~数時間で収まります。

この副作用を避けるためには、服用を少量ずつ始めることです。それでもフラッシュや痒みが強く出てしまって我慢できない場合には、ナイアシンアミドや、イノシトールを加えたナイアシンに切り替えて、少しずつナイアシンを増やしていくとよいでしょう。

かゆみが我慢できずにかきむしる人もいますが、かかないようにしてください。かくと皮膚に傷が出来てしまいます。どうしてもというときは手のひらでぱんぱん、とたたくようにしましょう。

これらの症状は数時間でうそのように消失することがほとんどです。

フラッシュを起きにくくする方法は、ビタミンCの摂取です。フラッシュが起こる原因はヒスタミンの放出です。ヒスタミンはアレルギー、かゆみを引き起こす物質として知られています。

フラッシュやかゆみが出やすい人は、アレルギー体質のことが多いのです。ナイアシンを飲むとアレルギーが抑えられることになります。

アスコルビン酸はこのヒスタミンを破壊する働きがあります。ですからビタミンCをたくさん摂ってその血中濃度が上がっているとヒスタミンによるフラッシュが起きにくくなるのです。

このことは、アスコルビン酸もアレルギー反応を抑制する働きを持つことを示しています。

ナイアシンフラッシュが起きる方は、ビタミンCの血中濃度が低い証拠です。ナイアシンと一緒に、ビタミンCも摂りましょう。

また、ナイアシンで胃の痛みや吐き気、下痢をおこすことがあります。ナイアシンは酸性であるため、胃の酸度を上昇させて、胃粘膜を刺激するためだと考えられています。

胃腸症状が出た場合には摂取量を減らすか、ナイアシンアミドに切り替えてみましょう。

コラム 私のナイアシンフラッシュ記録

私はナイアシンのサプリメントではフラッシュはあまり起きません。一度に500mgを飲んでもほとんど何も感じません。1000mgでは、体調によって少し赤みが出る程度です。私のフラッシュ体験は、点滴でナイアシンを入れた際に起きました。

点滴を始めてすぐに、耳たぶがびりびりする感覚に襲われました。すぐに唇も同じようになりました。鏡を見ると、顔がまだらに真っ赤になっていました。そしてすぐにそれは全身に広がりました。

「あーきたきた」

と思いましたが、あまりに赤く、かゆみが出て、胸がどきどきしてしまいました。一瞬点滴をやめようかと思ったほどです。

けれどもしばらくするとあれよあれよという間に赤みがひいていきました。1時間くらいたったころでしょうか。

そしてなんともいえない爽快感がひろがりました。全身の血管が拡張して、隅々まで血液が行き渡ったような気持ちになりました。

点滴をするときに、血管が細い状態(ゴースト血管のように)になっていると、せっかくのビタミン類も細胞に届きません。点滴を行うときにはナイアシンは必須だと考えています(現在、ナイアシンの点滴製剤が手に入らなくなってしまったため、私は点滴を行う時には血管を拡張し血流促進させるために水素吸入を併用していますが、水素吸入がないクリニックで点滴を受けるときにはナイアシンを飲んでおくと良いのではないかと考えています)。

その後、フラッシュについてしばらく観察記録をつけていました。私のフラッシュはかならず皮膚の”チリチリ感“から始まります。ですから、すぐに

「あ、今日はフラッシュが出た!」

とわかるのです。

記録をつけていると、いろいろと不思議なことがわかってきました。

同じ量の飲み薬、点滴を打ってもフラッシュが出るときと出ないときがあり、しかもその出方も日によってかなり程度に違いがあるのです。

そこで、状況をくわしくみてみました。

フラッシュが出やすいのは、

  • 疲れているとき
  • 体調不良のとき
  • ケガをしているとき(めったにありませんが、包丁で指を切ったときでした)
  • お酒をのんだ後。ただし、出ないこともある
  • お風呂あがり
  • 運動後(運動前に飲んだ場合も)

考えると私はビタミンCの血中濃度が下がっている場合にフラッシュが出るのではないかと思います。血液検査で確認したわけではありませんが、ビタミンCの摂取を1日10gに増やしてからは、フラッシュはほとんど出なくなってしまいました。

私はフラッシュの後の爽快感が大好きでしたので(こんな表現をするとなんだか中毒患者のような気がしてしまいますが)、その意味では残念なのですが、ビタミンCがしっかりと充足している証拠と考えると安心します。

お酒の関係は少し複雑です。

アルコールを飲んでいると、ナイアシンの濃度が下がってフラッシュは出ないのではないかと思いましたが、私の場合はそうではありませんでした。人の身体はそう単純ではないので、様々な条件によって反応が変わってくるのではないかと考えています。

※本記事は宮川路子先生のホームページ『宮川路子の水素栄養療法』にて掲載された『ナイアシン(ビタミンB3)の素晴らしい健康効果』を、許可を得た上で転載しております。https://eiyouryohou.com/?p=2718

同じタグの記事を読む