大会長は宮川路子先生(法政大学教授・下北沢西口クリニック院長・JSOM理事)(写真1)で、学会のスローガンは「オーソモレキュラー医学の新時代〜腸・血流・心が整う百寿の世界へ」です。
- 治療法・栄養
「国際栄養医学シンポジウム2026を9月に開催へ」
一般社団法人日本オーソモレキュラー医学会(JSOM)は昨年に引き続き2026年9月5日〜6日に「国際栄養医学シンポジウム2026」を東京で開催します。
会場は東京の品川駅に隣接する品川グランドセントラルタワー3階の「ザ・グランドホール」です。
大会長のご案内

<写真1>宮川 路子大会長
海外講師による基調講演
国際栄養医学シンポジウムの基調講演は、国際的に活躍されている2人の海外講師を招聘しました。講演形式は日本語字幕のビデオ講演と現地をつないだライブのQ&Aとなります。
学会初日は、2025年秋に開催された国際オーソモレキュラー医学会で〝名誉の殿堂入り〟を果たしたカナダのマーカム統合医療センター所長、ジョン・ガナーシュ(John Gannage)医師(写真2)です。ガナーシュ先生は私の良き友人であり、これまでにカナダ、アメリカ、ブラジルなどで一緒に講演をしています。

<写真2>基調講演のジョン・ガナーシュ先生
ガナーシュ先生は発達障害が専門で、シンポジウムでは『小児神経発達障害の新しい理解:葉酸受容体自己免疫とオーソモレキュラー医学の視点』と題する講演を行います。自閉スペクトラム症(ASD)は生物学的に多様性のある疾患であり、免疫機能の異常、消化管機能障害、ミトコンドリアストレス、ならびに葉酸輸送の異常が関与している可能性があります。講演では小児の神経発達における発達脆弱性と、葉酸受容体α(Folate Receptor Alpha:FRα)自己抗体による自己免疫機序について概説します。また、症例を通じて、段階的に実施された全身的(システムズベース)介入の経過を紹介し、最終的に葉酸受容体α自己抗体陽性の表現型に対する標的治療として、フォリニック酸(活性型葉酸)療法へ至るプロセスを解説します。本講演では、単一治療(モノセラピー)ではなく、生物学的特徴に基づく患者層別化(バイオロジカル・ストラティフィケーション)と、統合的なオーソモレキュラー医学的アプローチの重要性に重点を置いて論じます。
2日目の基調講演にはイタリアのジャンドメニコ・パルティピロ氏(写真3)を招聘しました。

<写真3>イタリアのジャンドメニコ・パルティピロ氏
パルティピロ先生は病気で重症の父親がオーソモレキュラー栄養療法で回復するのを自ら体験し、オーソモレキュラー医学を広めようと決意されました。イタリアで自然療法学とオーソモレキュラー医学を学び、アーユルヴェーダを専門とするホリスティック施術者であり、また音楽家でもあります。彼の著書『Logically C』はビタミンC科学に関する国際的な基準書と評価されています。この本の序文を私が執筆し、彼のことを「コロナ後の乱世に人々を導く聖者」として紹介しました。彼は先進栄養学、フレイル、オーソモレキュラー医学をテーマとした数多くの国際学会で講演を行ってきました。また、イタリア上院にも招かれ、健康、予防、機能性農業の推進に貢献しています。
パルティピロ先生は『ビタミンCが導くストレス応答の最適化: 心・血流・長寿の統合』と題する講演をします。ほとんどの哺乳類ではビタミンCを合成することができ、かつストレス反応にビタミンCは中心的な役割を果たしています。ヒトはビタミンCを合成できないため、食事からの摂取に依存し、その体内レベルは最適とは言えません。さらにストレスは、こうした限られたビタミンCの貯蔵を一層消耗させ、神経内分泌系、血管系、免疫系に影響を及ぼします。パルティピロ先生は、この非対称的な生理反応の進化的意義を検討し、メンタルのレジリエンス、血流改善、長期的適応を支えるための戦略について講演します。
アンバサダー講演
2025年に日本オーソモレキュラー医学会アンバサダーに就任した大畑大介氏(写真4)による講演が企画されています。大畑氏は元ラグビー日本代表で、代表試合トライ数世界新記録を樹立しています。代表としての経験や健康のこと、産地と食卓を笑顔にする『大畑大介商店』など、深いお話しが聴けることと思います。

<写真4>JSOMアンバサダー2025・元ラグビー日本代表の大畑大介氏
2026年のアンバサダーは、日本人のビタミンD不足に警鐘を鳴らしてこられた慈恵医科大学の越智小枝 教授<写真5>が選ばれ、シンポジウムの懇親会で就任式が行われます。

<写真5>JSOMアンバサダー2026に就任する慈恵医科大学の越智小枝 教授
2日間のシンポジウムは充実したプログラムを組んでいます。宮川路子会長は会長講演として「百寿を目指す水素栄養療法~腸・血流・心を整える~」について話されます。その他、オーソモレキュラー栄養療法を中心とし、メンタルヘルス、妊婦の栄養療法、スポーツ栄養学、がん治療、カンナビノイド(CBDオイル)、腸内フローラ移植、水素療法、新型コロナワクチン後遺症、新興パンデミックへの備えなど20講演、2つのランチョンセミナー、30社以上の企業展示があります。

<図1>学会専用サイトのQRコード
おわりに
2024年、2025年と大変な盛り上がりを見せた本シンポジウムですが、今回の国際栄養医学シンポジウム2026では、これまで以上に期待を超える進化したプログラムをご用意しています。医師、歯科医師、薬剤師、看護師を始め、あらゆるヘルスケアプロフェッショナルから健康に関わる職業、そして栄養医学に深い関心を持つ一般市民から患者さんまでご参加頂けます。肩肘張らずに参加でき、それでいて深い知識と実践的なスキルを学べるプログラムとなっています。
皆様と会場でお会いできるのを楽しみにしています。
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