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ナイアシン(ビタミンB3)の素晴らしい健康効果 vol.5

〜寿命延長、花粉症、二日酔い、統合失調症、うつ、不眠、脂質異常症、ダイエット、アンチエイジング〜

この記事の執筆者

法政大学 教授

医学博士。産業衛生専門医・指導医。社会医学系専門医・指導医。専門は予防医学、産業保健、分子整合栄養療法

うつ病や精神疾患の背景に「栄養障害」が関与している可能性について、アンドリュー・ソウル博士のビデオ内容を紹介します。ナイアシン欠乏によるペラグラの事例や動物実験を通して、栄養不足が抑うつや認知機能低下を招くことを解説。高容量ナイアシンやビタミンC、良質な食事の重要性を示し、精神症状を栄養の視点から捉え直す必要性を提起します。

「Nutritional Links to Depression and Mental Illness」アンドリュー・ソウル博士のビデオ うつ病

私が何気なく目にして衝撃を受けたビデオです。栄養療法に突き進むきっかけの一つとなりました。ここにその内容をご紹介しておきます。

すべての精神疾患は栄養障害である、という話の後、ペラグラについての説明が始まります。

南アメリカでトウモロコシを主食として食べている人たちにペラグラが多発した話です。とうもろこしはトリプトファンが少ないので、これを食べていると体内でナイアシンを作るのに必要なトリプトファンが足りず、結果としてナイアシン不足になります。

ペラグラは、最初は皮膚炎と下痢で発症するため、誰も栄養が原因だということに気が付かないのです。その後引き続いて認知症になります。そして最後は死に至ります。ペラグラは深刻な病気です。でもナイアシン以外の治療法はありません。ナイアシンを与えればあっという間に治ってしまうのです。

ホッファー博士はナイアシン治療をしてもまだ認知症が残っているペラグラの患者はナイアシンの欠乏症ではなく、依存症だと考えたそうです。そして彼らに1日数千ミリグラムのナイアシンを与えてみました。すると認知症、精神病、統合失調症などの患者は90%が改善しました。私たちが精神疾患をみたときには、まずは栄養障害を疑わなくてはいけないのです。

動物実験による栄養療法の効果の確認

栄養療法についてたくさんの動物実験が行われています。

栄養は病気の原点です。動物も同じです。ソウル博士は猿を2群に分けて、片方には栄養価の低い食事、もう片方にはビタミンをたくさん含む食事を与えました。すると栄養価の低い食事の群は抑うつ、認知症、ふつうに行動できなくなる。行動率の低下などが起きたそうです。

別の実験では、様々な年代の猫を2群に分けて、片方は生のフレッシュな食事をさせ、もう片方は調理された食事を与えました。すると生の食事を食べた猫は元気でしたが調理された食事を食べた猫はありとあらゆる病気、アレルギー、喘息、がん、関節炎、心臓病、うつ、認知症を発症しました。そして興味深いことに、その後、病気の猫に生の食事を与えると具合が良くなったのです。生の食事、および調理された料理がどのような内容であったのかは詳しく紹介されていませんが、おそらく調理された食事というのは、栄養価の低いものであったと推測されます。

うつになるのは決しておかしいことではありません。栄養失調になったら、うつになるのですから。

解決法はとてもシンプルなのですが、私たちにはこれまでの常識を覆すその簡単な治療法を受け入れるのはとても難しいことです。

シンプルな栄養療法

① 栄養失調を治すためには良い食事をすることが重要です。たくさんの新鮮な野菜、果物、ナッツなどを食べて、よく噛んで、1カ月後にどうなっているかをみてください。

② ナイアシンを15分おきに250ミリグラムとります。すると”ナイアシン・フラッシュ”が起きます。ですが、これは心配しなくてもすぐによくなります。

ある女性は自殺の危機にある重症なうつを患っていました。誰とも食事をとらず、話さずという状態でした。家族がソウル博士のところにきて相談しました。

「アブラハム・ホッファー博士は1日3000㎎のナイアシンを与えていましたが、できるだけたくさんのナイアシンを与えてみてください」と話したところ、家族はその4倍近い量の1日11500ミリグラムを彼女に与えました。

彼女はとても具合がよく、元気になりました。ところが、精神科医のところに行って、このことを報告すると、「そんなにたくさんナイアシンをのむのは危険だからやめなさい」と言われて、ナイアシンをとるのをやめてしまいました。するとまた元に戻ってしまったのだそうです。

ナイアシンは安全です。ナイアシンを大量に飲んでも、だれも亡くなっていません。それに対して、うつによる自殺でいったい何人が亡くなっているというのでしょうか?

③ 高容量のビタミンC。気分をよくするための物質をつくり出す助けとなる。

④ トリプトファンをたくさん含む食べ物を食べること。カシュ―ナッツ、鶏肉、七面鳥、ナッツ類、これらはアンチうつフードです。

医師は栄養についてしっかりと勉強していないのです。

もし健康になりたければ、自分で情報を集め、勉強し、そして行動してください。ビタミンをたくさんとって、よい食事をすることが大切です。

以上、アンドリュー・ソウル博士のビデオ紹介でした。

【終わりに】

うつ病が栄養療法でよくなるということは、私も今までに多くの症例で経験しています。完全に薬がなくならないまでも、ほとんどの症例で、減薬が可能です。是非、うつ病の方の栄養療法をお試しください。

※本記事は宮川路子先生のホームページ『宮川路子の水素栄養療法』にて掲載された『ナイアシン(ビタミンB3)の素晴らしい健康効果』を、許可を得た上で転載しております。https://eiyouryohou.com/?p=2718

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