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コロナ収まること知らず

世界中でのコロナウイルス感染拡大。東京オリンピック延期。そして26日には、都内における感染者が最多人数となったことを受けて都知事が会見を開きました。その中で要請された“週末の行動自粛”。首都圏各県知事も相次ぎ行動自粛を訴えました。そして、昨日28日の都内感染者数は60名を超えたとの発表があり、今後の国内でのさらなる感染拡大が懸念されています。

都知事の会見から

日本国内においては“外出禁止令”といった措置はとられておりません。
国によっては、外出した人には罰金が発生するなど厳しい対応を行っている一方、日本ではこうした状況下で適応となる法律もないために、“禁止”という言葉は使用できないのが現実なのでしょう。

都知事の会見の中でも提示された「3つの密(密閉・密集・密接)の回避」が遵守できるならそれに越したことはありません。ですが実際問題、国内ではまだ電車内の混雑が完全に解消されていない印象を受けます。
そこで思うのです。仮に窓を開けていたとしても、混み合った電車に乗っていれば「3つの密」に該当するのでは・・・と。

平日の在宅勤務についても、もちろん可能であればそれがベストでしょう。しかし、各会社の判断によりますし、言わずもがな業種によってはそもそも在宅不可な職種もある訳です。

きっとこれらの点も憂慮した上で、都知事は「“不要不急”の外出は控えて」と仰ったのでしょう。

不要不急な外出と必要な外出

都知事の会見以降、「都内スーパーに長蛇の列」といった類の報道をよく耳にしました。何となくそうなる予想はしていた一方で、正直不思議にも感じます。スーパーやドラッグストアで生活のために必要なものを買うことは、必要なことです。

外出禁止令が出されている海外各国であれ、スーパー等の商業施設は営業しています。

マスク、トイレットペーパーに続き食料品を買い求めて人々が殺到したら、それこそオーバーシュート=感染拡大を招く恐れがあるのではないでしょうか。こんな状態だからこそ「本当に今、必要なことなのか」冷静な判断が求められます。

殺到すればするほど、その商業施設の店員の疲労は加速する。疲弊し休む店員が出ればレジも回らなくなる。そうなればどうなるのかは想像に難くありません。買いに行ったとしても、レジの方がいなければ私たちは買い物ができません。

これは医療従事者にも言えることです。診察を受けたくても、肝心な医師、看護師がいなければ叶いません。こうした職種の方々の負担を少しでも軽減するために私たちができること、それが一人ひとりの意識だったり心がけと言えるのではないでしょうか。

最善策は異なる?

先にお話ししたように、必要な外出・不必要な外出の見極めが肝心です。
しかし、外出したくなくてもしなければいけない方も多くいるのが日本の現状です。
ここで他国との違いを討論したところで何も解決しません。

そうなると、予防のために「できることを行う」ことが大切になってきます。

  • マスク着用
  • 徹底した手洗い・アルコール除菌
  • 極力人混みを避けること

上記の基本的事項に加え、

  • 十分な睡眠を取ること
  • ストレスを溜め込まないこと

も大切です。上記2点には共通点があるかと思います。
要するに「自己免疫力を下げないように(毎日の習慣から意識して)心がける」こと。

これは言い換えれば、A君にとっては「食生活の改善」が鍵になるかもしれないし、
Bさんにとっては「日光浴」がポイントになる可能性もあるということ。

さて、ここで問題です。A君・Bさんの陥りがちな生活習慣は何でしょう?

下記に私なりの回答を挙げてみます。

・A君・・・職場のランチタイムにはラーメン・コンビニ弁当が定番/接待が多い
・Bさん・・・日焼けが大敵で毎日日焼け止めを欠かさずにつける/在宅ワークのため、室内にこもりがち

しかし、聞いたのはA君、Bさんそれぞれの断片的な情報に過ぎません。ですのでこの習慣が全てという訳ではないでしょう。

つまり、一人ひとりの生活習慣・免疫力レベルによって、最善策は異なるということです。

国際オーソモレキュラー医学会が推奨する各栄養素についても、日頃配信している記事内で取り上げられる内容に関しても、
「全ての方にとって、その(栄養素の摂取量・治療法)適用が最善策とは限らない」かもしれません。

例を挙げてみます。

・Cさん・・・毎食サラダ、煮物、温野菜など野菜をたくさん食べる
・Dさん・・・おいしいスイーツに目がない
・E君・・・揚げ物が大好き

上記3名で比較すると、当然推奨される栄養素、そして推奨量も異なってくると思います。

当学会ウェブメディア内記事でも「摂取を始める場合は、専門医にご相談を」といった一文が挿入されていることがあるのは、
個人の栄養状態ないしは生活習慣によって推奨量は変わる。

さらに心理学的視点から話すなら、ストレスの要因となる事柄すなわち“ストレッサー”の有無によっても免疫力の強弱は異なる。

新型肺炎の重症化リスクが高まる対象者として「持病を有する方」が挙げられています。
これはつまり、元々の持病によって(すでに)免疫力が低下している状態であるため、抵抗力が弱まっている=感染症を罹患しやすい ということ。このような状況下では特に「免疫力」がキーポイントになりそうです。

とはいえ、免疫力を上げるために何ができるのか。

・・・このまま続けると箸休め的ポジションと豪語しておきながら長文になりそうな予感。
次なるコラムでは免疫力をテーマに「この状況の中、今できることって何かあるの?」を私なりに書き連ねてみたいと思います。



それでは今回はこれにて。

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